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ホンダがF1撤退 業績悪化で維持断念

2006年、F1日本GP公式予選で疾走するスーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨

 ホンダは5日、自動車レースの最高峰F1シリーズから2008年をもって撤退すると発表した。福井威夫社長は同日午後、記者会見し「サブプライム問題に端を発した経済危機で、ビジネス環境が急速に悪化した。経営資源の効率的な再配分が必要になった」と説明した。

 本業の自動車事業が低迷し、年間500億円超とみられるF1関連経費が経営を圧迫。今季は製造者部門で9位に終わるなどチームの成績も不振続きで、宣伝効果が薄れていた。

 来年ホンダ系の三重・鈴鹿サーキットで3年ぶりとなる日本グランプリは予定通り開催される。オートバイの世界選手権シリーズや自動車のインディカー・シリーズの活動は継続するが、ほかのレースは見直す方針。

 金融危機による世界的な景気減速は、大企業の体力を奪い、スポーツの世界にも影響を及ぼし始めた。大企業は文化活動も支援しているが、活動の継続を断念するケースが今後増えそうだ。

 2002年にF1に参戦したトヨタ自動車は撤退する気は全くないとしている。

 ホンダは1960年代初頭、創業者の故本田宗一郎氏が参戦を決断。64年にドイツ・グランプリ(GP)でデビューし、65年のメキシコGPで初優勝。80年代にはマクラーレンなど有力チームにエンジンを供給し、黄金時代を築いた。

 一方、本業の経営は米国などの自動車市場低迷で苦戦。ことし10月に2009年3月期連結決算の業績予想を下方修正。売上高を7月公表より5300億円少ない11兆6000億円にした。

 世界的な需要減退で埼玉製作所(埼玉県狭山市)や北米、英国の生産拠点で減産。同製作所など国内4工場で来年1月までに計約760人の期間従業員の削減を決めた。

 ◆F1シリーズ 世界最高峰の自動車レース。タイヤが外側に露出したマシンを使い、世界各地を転戦する。1950年からシリーズ化され、当初は個人所有チームが多かった。現在は自動車メーカー系チームが多く、フェラーリやトヨタ、BMW、ルノーも参戦する。故アイルトン・セナ(ブラジル)や中嶋悟らが登場し、日本でも80年代に空前の人気を集めた。日本グランプリは1970年代から開催され、ことしは静岡の富士スピードウェイで行われ、来年は三重の鈴鹿サーキットで開催される予定。

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(2008年12月5日17時47分  スポーツ報知)

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