2001年8月6日(火)久々のはれ 徹夜のまま、ネット販売用の商品の返送のため郵便局へ行った。(なまじ寝てしまうと起きた頃には郵便局は閉まってしまう。) でっかい箱を抱えさんざん待った挙句、梱包しないと送れない、と言われる。窓口の兄ちゃんは、私の後ろに並んでいたお客さんに案内を任せたらしく、親切そうなそのおじさんは “あそこで梱包してくれる” と道の向こうを笑顔で指差す。が、しかし、“あそこ” を見ても得体の知れないコキタナイ店があるだけ。うろうろしてみたがあまり時間をかけるのも精神衛生上よくないので、プーケットタウンの本局へ行ってみた。そしたらたくましい姉さんが40バーツ(約120円)でサササッと茶色い紙で梱包してくれた。梱包コーナーは大繁盛で、みんな郵送用の箱などを買っていく。専用の箱に入れないと送ってくれないらしい。こういうところは規格化が徹底されている?全然タイらしくないんだよな〜。 |
8月7日(水)くもり 朝起きるといつも外に置いておく私たちのくつがぜーんぶ庭に散らばっていたのでびびった。拾ってみると、ロビンソンデパートで買った私のスーパー厚底サンダルに歯形がいっぱいついていた。裏のお宅の子犬たち(4匹、生後2ヶ月)は今日も元気いっぱいだ!深夜からHP作り。アップがうまくできないよう。 |
8月9日(木)くもり 久々に床にモップをかけた。御影石の床も何週間かぶりに水を吸って心なしか生き生きしている。石って、宝石でもなんでも水が好きと聞いたことがある。とにかく我が家の石の床はどーせすぐにじゃりじゃりになるんだろうな… 旦那は裸足で外を歩き回った足で入ってくるし、ポンタはトイレの砂を飛び散らすし。こっちにきて掃除くらい楽できると思ったのが間違いだった。ちょっと油断するとすぐくもの巣がはっている。 ちなみにご近所はメイドを雇っているひとがほとんど。私も一時、お手ごろ価格の不法ビルマ人労働者のメイドを頼もうと思ったことがあるが、彼女達には掃除のやり方から教えないといけないというのでやめた。トレーニング料をくれるならいいけどさ! |
8月10日(金)くもり 起きたら午後4時だった。庭の落ち葉がきれいに掃除されているので久々に庭師がやる気でも起こしたのかを思ったら、旦那だった。みどりに囲まれているのはいいが、雨や風で半端じゃない量の落ち葉が発生するのは困る。“南国の庭だから自然がいいのよ、自然!”と半年以上がんばって主張してきたが、我が庭は焼きいもが100回以上できるほど落ち葉がたまってしまった。タイでは焼きいもどころか、サツマイモを見たこともないので、落ち葉の使い道はまったくないのである… |
8月11日(土)雨のちくもり 午後2時に起きた。最近、いつまでが“昨日”でいつからが“今日”なのかがわからない。今朝もちゅらさんを見てから寝たところだ(ちなみにちゅらさんは朝6:15からやっている) 夕方から聡美さんにアップの仕方を教えてもらい、やっとHPが公開できるようになった。ここまでくるのに大変だったよお。 何かとうまくいかなかったので、タイのプロバイダーのせいにしてみたり、パソコンのせいにしてみたりと、思いつく限りの責任転嫁をしてきたのだが、結局私の知識不足、ということらしい。ちょっとだけ認めるのがくやしいけどさっ! |
8月12日(日)くもり時々すげー雨 最近、近所のベーカリーで売っているクッキーに凝っている。100g15バーツ也。うちで普通に焼くようなシンプルなクッキーだが、スーパーで買うようなのと比べるとおいしい。 こっちにきてガックリしたことは、おいしいお菓子が少ないこと。気のきいたお菓子はみんな輸入物で、タイのお菓子に比べて非常に高い。ハーゲンダッツのアイスクリームなんて、お祝い事がない限りありつけない(ちょっと大げさ!)。 ちなみにおいしいパンを探すのにも苦労する。たまたま近所にフランス人経営のパン屋があってよかったあ!でもそこのケーキは、パリで食した激甘ケーキを思わせるレシピ… 日本の甘さ控えめケーキが懐かしい… |
8月14日(火)くもり、風がないので暑い 今日は裏のお宅のドイツ人のおじさんのバースデーパーティー。暗くなるとともに、近所の人たちがわらわらと集まりだし、おじさんの45歳(噂)を祝った。 うちの隣の土地もそのおじさんが所有しているので、そこでバッフェスタイルのパーティーとなった。土地といっても芝の上に椰子の木なんかがちょこちょこ植わっていていい感じなので、サバイサバイ(気持ちのよーい)パーティーだった。何気なく談笑していたが、途中でドイツ語でしゃべるやつはいるは、タイ語オンリーはいるは、日本語だの韓国語だのも混じりだし、気が付けばネイティブなイングリッシュスピーカーはひとりもいなかった…そういえばうちのご近所って、スイス人とかドイツ人とか、どうも“ドイツ語圏”が多いみたい。 極東代表は私(日本人)と近所の韓国人の奥さんのふたり。タイ人のガキンチョは達は、見なれないアジア顔が珍しいらしく、たまにジーっと見つめられることがある。 ところでソウル出身の韓国人の彼女は日本語も少々話す。日本のアニメや歌が好きらしく、たまに聞いたこともない日本のビデオを無理やり貸してくれる。そんな私も、彼女がソウルへ里帰りした時、“チョサンモとPOSITIONのCDいっぱい買ってきてえ〜!”とお願いして呆れられた。ちなみにご主人はドイツ人。 |
8月19日(日)くもり 知り合いのバービア(ビヤガーデンみたいな居酒屋みたいな感じ)がリニューアルオープンしたのでおよばれに行った。改装前から人気があったのに、なんでまた金かけたのだろう、とちょっと気になる。 オーナーがもと日本食の板さんだったこともあり、ネタケースがカウンターに“でーん”とあった。刺身もニギリもなかなかよろしい。この国でお刺身を頼むと必ずカニカマがついてくる、というか、カニカマが刺身だと思っている人が多いらしい。プーケットタウンの某ファーストクラスホテルのランチバッフェには、“サシミ” という名でカニカマがあるほど。日本で餃子といえば焼き餃子!と思ってしまうのといっしょか?だって中国で餃子といえば水餃子でしょ?ちがった? |
8月20日(月)晴れ 旦那と食料の買出しに行った。いつもの知り合いの食料問屋で冷凍食品を物色。冷凍ちくわをみつけたのでお買い上げ。親指の先ほどの大きさしかないけどね。 例によりカニカマもたくさんあった。よく見ると壁にカニカマのポスターがあったが、そこにはフォントの怪しい日本語で “フィッシュ スチック” と書いてあった。販売元は日本の○○水産。ほんとっぽい。ポスターのチェックはしないのだろうか?それとも“スチック”ってねらってんのか?気になる。個人的には是非、“ねらい”であってほしい… |
8月21日くもり、風が強い ご近所の誕生日パーティーだというのに昼寝から起きられなかった。というか最近眠り病みたいだ(と旦那にもいいわけする)。 が、夜10時過ぎにモーレツにでかい音量のカラオケで昼寝 (夜寝?) どこじゃなくなる。聞き覚えのあるやたらとうまい歌声…プーケットタウンのカフェ (若いお姉ちゃんやオカマが歌ったり踊ったりするのを見ながら飲む場所。“パリにあるようなこじゃれたオープンカフェ” とは大いに異なる。) のオカマちゃんじゃないの? ご近所のパーティー会場へ行くとプールサイド脇の特設ステージでは、例のオカマちゃんやカフェガールたちが踊り狂っていた。よく見ると周りも… うちの旦那はなぜかずぶぬれで放心状態!するとその家のオウナ―がニヤニヤしながら私のポシェットをとり、それを見つけた旦那がダッシュしてきて、私はプールに落とされた… そこにいた全員、とっくにひと泳ぎ済みらしい。が、中には泳ぎ足りないものもいてまたプールに飛び込んでいた。もちろん誰も水着なんて着ていません。さて、携帯電話をダメにした人は何人いたでしょう?(予測…5人以上) |
8月24日(金)晴れ 日本から遊びに来ている真理さんと私行き付けの美容室に行く。カットとカラーをした。4時間もいたのでしまいにはみんなで疲れてしまい、ビールを飲み出すしまつ(オカマの美容師も含む)。 話が盛り上がり、どう言うわけか夜はパトンのゴーゴーボーイズへ行くことに… 夜な夜なジャック (オカマ美容師) のベンツで繰り出した。久々のゴーゴーボーイズは、男の子がみんなジーンズをはいていて、??? な雰囲気。最近、警察の取りしまりが厳しく、タイ名物の“パンツ一丁姿”は拝めなくなっているらしい。ステージで上半身裸でアピールしまくりの男の子達を見ながらビールを飲む。ジャックの目が真剣だった…やっぱり私達はダシにされたらしい。 うちらにはオウナ−お勧めの兄ちゃんをあてがい、ジャックはステージにくぎ付け。“気に入ったこ、いないの?” ときいてみると、 “僕は子供もいるんだから、こういうところではビールを飲むだけ” と言っていた。そういえば可愛い小学生の男の子の父親でもあったのだ、ジャックってば。じゃあ、オカマじゃないのね。 |
8月27日(月)すごい風 真理さんは夜の便で日本へ。いつも空港でひとを見送る時は出国手続きの手前でお別れするのだが、駐車場へ帰る道、涙がでてしまう。日本の遠さを感じる瞬間…見かけによらず、涙もろくなってしまったらしい。 今日は結婚1周年記念日。旦那は密かに、手持ちのミャンマー産サファイアを指輪にしていたらしく、プレゼントしてくれた。直径1cm位とでかいのだが、デザインがとってもタイ…今、私の手は“タイ人”になっている。ここでは私の好きなプラチナは人気がない。 夜は知り合いのバービア (ネタケースがあるところ) で鯛としま鯵の握り寿司を食す。うますぎて倒れそうになる。なぜかキムチも出てきてご機嫌。 オウナーがいて、先日の “留置所事件” の話となった。このオウナー、営業に必要な許可のひとつをとっていなかったらしく、先週、留置所に入れられた。留置所から旦那に電話があり (留置所から電話できるところも渋い)、コネを駆使して助けてくれーい、と頼まれた。奔走の結果、めでたく2時間で釈放されたそう。 なんでもその日の留置所は大繁盛で(!)、座る場所もないほどの混雑だったらしい。 ゴーゴーボーイズの時もそうだけど、最近の警察の飲食店取り締まりはとっても厳しい。飲み屋の営業は午前2時までなのだが、最近は本当にピタリと2時で閉店してしまう。これじゃ、観光客は楽しめないと思うのだけど… 観光客あってのプーケットなのにね。 |
8月29日(水)時々嵐 夕べから旦那の友人(タイ人、男)が泊まりに来ている。バンコクからはるばる電車でやってきたそうだ。ちなみにプーケットに電車はあるはずがなく、スラタニからはバスできたらしい。 夕食はみんなでタイ料理を作った。旦那が料理をすると、キッチンが異様に散らかるのだが、その友人は散らかるそばから片付けていく。綺麗好きらしい。 しかしこの人、本当に突然きた。昨日電話があり、旦那がいなかったので伝言をきくと、“バンコクのローリーだけど、明日プーケットに行きます”とだけ。旦那に伝えるとローリーなんて知らないし、友人なら携帯にかけてくると思う、という。確かにそうだ。連絡先も聞かなかったし、とにかく来てみればわかる、ということになった。 で、どんな人だったかというと、旦那のバンコク時代の友人で、10年ぶりの再開。彼は旦那がプーケットにいることも知らず、バンコクの電話帳で調べた旦那と同じ苗字の人、約70名(!)に電話をかけて、旦那の居所を探したそう。結局は共通の友人から電話番号を教えてもらったとのこと。もと英語ガイドで、その昔は羽振りがよかった様子。その後の人生色々で今は家族もなし、家もなし、プーケットに良い話はないかと期待してきたらしい。けど良い話はそうそうないもんである。 |
8月30日(木)嵐がきそうなくもり タイ中で話題沸騰の映画 “スリヨタイ” を見に行く。アユタヤ王朝の時代物で、国のために戦った勇敢な王妃の名前がタイトルにもなっている。そういえばタイには女性の英雄が多い。 ところで映画のほうは、人物名は長いし、英語字幕を追わなきゃいけないのとでかなりの集中力を要した。ちょっぴり“ラストエンペラー”を彷彿とさせるカメラワークは、いかにも欧米人が好きそう。ただ、歴史の知識がある程度ないとわかりづらいかも。なんで王様自ら、ジャングルに白象を捕らえにいくのかとか(白象は王様のものと決まっているんだって)、なんでビルマの王様が化粧してるのか(化粧じゃなかった。今でもビルマ人がよく顔にぬってる白い粉だった。でもあの俳優、オカマに見えた、ほんとに)とか。現にストーリーについていけずに何度も見に行くタイ人も多いそうだ。 とにかくタイ映画にしては、エキストラは多いし、コスチュームは完璧だし、金かかってんだろうな〜と思ったら、なんと現王妃が出資しているそう。その為、通常は映画公開前に、余裕で違法コピーVCDを売り出してしまう商売熱心なタイ商人も、この映画に関しては自粛しているそうだ。見つかったら不敬罪になっちゃうのかな?知り合いのVCD屋さんが言うには、毎日おまわりさんがチェックに来るとか。 |