矢祭町で交通事故に遭った女性(79)が6病院に計7回受け入れを断られた後に死亡した問題を受け、緊急の県保健所長会議が19日、県庁で開かれた。各保健所管内の「地域救急医療対策協議会」で、来年1月末までに医療機関同士の連携強化策をまとめることを確認した。
会議の冒頭、県南保健所の遠藤幸男所長が受け入れ拒否の経緯を説明。その後、各保健所が報告し、「市内の病院に搬送される救急患者の2割が市外からで、ベッドが慢性的に不足している」(郡山市保健所)、「軽症患者が救急外来を訪れ、医師の負担が増している」(県中保健所)などの意見が出た。赤城恵一・県保健福祉部長は「真に必要な患者が救急医療を受けられる仕組み作りを急いでほしい」と呼びかけた。【西嶋正法】
毎日新聞 2008年12月20日 地方版