麻生太郎首相は11日、首相官邸に与謝野馨経済財政担当相を呼び、年内にまとめる税制改正の「中期プログラム」に「3年後の消費税引き上げ」を明記するよう指示した。首相は与謝野氏に「きちんと書くことで中期プログラムが意義のあるものになる」と時期明記の必要性を強調。会談後、記者団に対し「短期的には景気対策。中期的には財政再建。景気状況を見すえて、3年後に消費税(増税)が基本だ」と語った。
一方、自民、公明両党の税制調査会は12日未明、消費税を含む税制抜本改革について、09年度税制改正大綱には「2010年代半ばまでに実現する」との表現にとどめ、時期は盛り込まないことで一致した。【古本陽荘】
毎日新聞 2008年12月11日 22時32分(最終更新 12月12日 1時40分)