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【イチロー似】
和田容疑者らの逮捕で、事件が明るみに出た6月19日。「スーフリ」事務所(東京都豊島区)のマンション一室を訪れると、同室を自宅兼本社にする求人支援業「ジョブマガ」の若い社長が取材に応じた。この男が岸本容疑者だった。
身長180センチ弱で細身。髪は茶色で短く、メガネをかけ、マリナーズのイチロー選手に似た「一見、好青年」だ。
【密議で自信】
福沢さんも泣いている?! 和田容疑者に続き、逮捕されたのは慶大出身の岸本容疑者だった 部屋は午前にもかかわらず、学生とみられる男女約10人が…。玄関先に出てきた岸本容疑者は、なぜか、余裕の表情で、和田容疑者の逮捕に「冤罪だと思う。数日後には元気な姿で戻ってくるでしょう」と断言した。
この自信にはウラがあった。元スタッフは「この日は朝から事務所で緊急ミーティングがあり、(岸本容疑者が)『逮捕された5人は示談金を払ってすぐ出してもらう。マスコミに余計なことはしゃべるな』と口止めしていた」と明かす。
【ミス東大】
岸本容疑者は大阪府出身で、慶大商学部を卒業。在学中にイベント企画会社「プレゼンツ」を設立、ミス東大コンテストを初開催し、注目を集めた。
平成14年には「スーフリ」の一部だった求人支援業「ジョブマガ」を株式会社化し、社長に就任。同社役員には和田容疑者も名を連ねた。
岸本容疑者はスーフリ運営にも深く関与し、「長期独裁の『和田帝国』といわれた内部で、和田が唯一『さん』付けで呼んでいた。頭脳担当で、前面に出る和田に対し、表に出ない黒幕だった」(元スタッフ)。
【レイプの1番打者】
和田容疑者のマンション レイプの道具にアルコール96度のウオツカ「スピリタス」を悪用、女性を口説いた男にレイプの優先権があったというスーフリ。「岸本容疑者はローリング(集団レイプ)に積極的に参加。トップバッターになることが多かった」(同)。
元スタッフの言葉にあるように、スーフリ内には隠語が多数あり、「撃つ」が「セックス」、「無理撃ち」が「強姦」。「パルマ」は、中田英寿選手がパルマに在籍していることから、「中出し」の意だったという。
【和姦を主張】
事件発覚後、「タニマチを頼って温泉地を転々としていた」(関係者)という岸本容疑者。週刊誌の取材に、集団レイプについて「和姦」を強調、「女の子の気持ちは声で分かる。『イヤ』といっても実は『OK』ということもあるし、本当に『イヤ』ということもある。それは声の調子で分かる」と釈明していた。
慶大在学中にイベント会社を設立した際、大手新聞社の取材に、岸本容疑者は「企画・運営を通じ、みんなで一緒に何かを作り上げていく楽しさがある。準備に苦労すればするほど得るものも大きい」と話していた。
岸本容疑者が苦労して得たかったのは「1番打者」の権利だったのか。
ZAKZAK 2003/08/01