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東方中毒患者の戯言 RSSフィード

2008-12-17 アマチュアリズム=嫌儲です このエントリーを含むブックマーク

同人と金の話をすると必ず出てくるのが嫌儲の話。

他人が金を稼ぐのは許さないが自分が稼ぐのはOKというダブルスタンダードだったりする。


ほら、私はアマチュアリズムが好きだからと言う人がいるんですけどね。

そもそもアマチュアリズムというのは「自分のやったことに報酬を求めない」というスポーツ発祥の考え方なのですね。

アマチュアリズムとは、オリンピック運動の創始者であるピエール・ド・クーベルタンが、その運動の理念として提唱した思想で、「オリンピックの出場者は、スポーツによる金銭的な報酬を受けるべきではない」とする考え方。

アマチュアリズム - Wikipedia

オリンピックプロパガンダでこのアマチュアリズムが清く美しいなんて喧伝していたものだから

企業活動=汚い アマチュアリズム=綺麗なんてしょうもない認識が広がってしまった。

この考えのまんまでこれまでのエントリを読んで居る人があまりに多くて、

金が絡んでいるのに断固としてアマチュアだと言い張る困った人が凄く多いという現実にくらくらしてしまった。

同人の場合、これが恐ろしく拡大解釈されているわけなんですよ。

お金での報酬の有無が問題の筈なのに、お金の額ではなく利益額で見ている人が多いのが実情なんですよ。

もちろん同人の大半は儲からないのは分かるのですが、儲からない=お目こぼしをしてもらえるという

意味不明の理屈がまかり通っているのも真実なんですね。

で、指摘されると「ほっといてくれ」と言うと、なんで利益をとらないのと言えばそれは嫌儲の思想に反すると

まるで宗教家のように反論されるんです。 しかもその異常性に当人が全く気付いていない。

これは、勢いのあるジャンルかどうかとは関係ないのですよ。

で、金を取っているという社会的責任と儲けていないのに何故責任をとらなきゃいけないのという

不思議な議論が起こっているわけですよ。

すでに有我悟さんが指摘しているのですが、

 大手だろうが弱小だろうが絶対に変わらない。ただし、金銭の多寡によって責任の大きさは変動する。それだけの話。

2008-12-13 - 真理の砂漠〜いちぎょうばかにっき

本来表現活動には責任を伴う、金額が発生すると責任の多寡が起こる。

ここまではいいのですが一定規模を超えると個人でどうこうできなくなるのですよ。

アマチュアリズムの権化と言えるオリンピックだってスポンサーやら金の問題がつきまとうでしょ。

安全に物事運営するのにもはや組織とか金の力って避けがたいのですよ。


実はアマチュアリズムの思想なんてとっくに瓦解しているのですよ。

スポーツでも同人でもみんな同様に金の問題が避けがたい。

だからその事実を認めた上で色々やらないとまずいですよってこと。

確かに金になるのはその中の上澄みだけど、その上澄みが大半の市場規模を構成するのはどこの業界でも同じなんです。

だからといって見えない存在が見過ごされていいわけじゃないんですよね。

気付かないと市場原理とハイエナに押しつぶされる結末が待っているのですが

気付く頃には世代が変わっているのがなんともかんともですね。

arugha_satoruarugha_satoru 2008/12/18 08:59  金銭の多寡が責任と関係ない例としては、ポケモンセックス事件があるね。
 あそこのサークルは200部しか刷ってなかったらしいです。

InuInu_for_writerInuInu_for_writer 2008/12/19 20:52 こんにちは
この200部しかという部分が世間の許容範囲と同人にいる人の許容範囲の差のように思えます。
仮に一冊500円換算で10万円分と考えると
ディズニーばりのキャラ戦略をとっている任天堂には看過できない範囲だったと思われます。

2008-12-16 同人の商業化だって? このエントリーを含むブックマーク

なんか最近大まじめに議論されているけど、ダイソーだってやってるし

ユーティリティの世界では個人制作のソフトが一般流通に載る事なんて普通に起こっている。

なにか特別なものを扱っていると思って上手くいく上手くいかないと議論する自体がすでにナンセンス。

もうすでにあるビジネスモデルにたいそうな名前をつけて出資者を募るのは良くある話。

最近だとWeb2.0なんかそうだよね。

2008-12-14 嫌儲って思考停止してどうするの このエントリーを含むブックマーク

ちょっと砕けた感じで書いてみる

有村悠氏http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20081205/1228472025嫌儲について書いているよ。

こちとら責任範囲が許す限りの市場制限について書いていたのに嫌儲と一緒にしてしまってるよ。

はっきり言うと、私は同人で儲けることなんて否定する気なんてないよ。

金かかるわ上手くいくとは限らない同人で利益を確保するやりかたをしないと駄目って話だったのに

カネ掛からなくするようにって話すると飛躍して無料にするべきだって言い出す。


ただ同人を語る上で重要なことなんだけど「お目こぼし」という概念があるのさ。

お目こぼししてもらえる規模かどうかを決めるのはやっぱり金銭なわけで。

利益ではなくどれだけの売上高かでみんな判断されてしまうわけよ。

だから作り手はそんなに利益無いよって言ったって売上高でみんな判断されるのだから

色々つつかれるのは当たり前なんだよね。

責任範囲もそう。無料でも有料でも責任は伴うけど、有料になった途端に求められる

社会的な責任範囲は一気に増えることは世間の常識なんだよね。


だから儲けるのは別にかまわないと思うけど作り手は自衛しないとやばいよと。

自分に火の粉が降りかかる前にどうやって責任範囲を明確にしてこれ以上はやらないってやらないと

世間に責任範囲を広げられて二進も三進もいかなくなってしまう。

責任の範囲を狭くしたければ無料でやるしかない。そうすればお目こぼしされる率は増えるからね。

危機管理をしないと痛い目に遭うよってことで今日はおしまい。


追記:

そうこう書いていたらはてブで「世間」は勝手に作った幻影って書かれてしまったよ。

あのね、利権団体(または個人)にとってその存在が驚異になるかどうかは基本、金で判断されるの。

儲かるファクターなら無視されるし、被害が及ぶファクターだと判断されれば全力でつぶすのが現実なの。

潰れされた例としてマリグナントバリエーションのDVDが販売停止になったけど、どうしてお目こぼししてもらえなくなったのか

考えたことはないのかな。

金の存在は怖いよ。ピュアだと思っていた創作活動は思った以上にドロドロしているし、同人にピュアな幻影を求めていたら

それこそナンセンスな話だよ。

現に、「嫌」嫌儲を標榜していながら、自分は儲からないとわざわざ表明しているのは何故?

これこそ無自覚な「嫌儲」じゃないかな。

自分のやりたいように遣らせてくれと思うのなら、それこそ儲けていても儲けていなくてもそれは多様性の一部として

認めるべきじゃないのかな。

実は無自覚な嫌儲に立脚した論を書いているパラドックスはhttp://tail.s68.xrea.com/blog/2006/06/post_20.htmlを読めばわかるかと。

2008-12-12 東方二次創作は何処へ行く このエントリーを含むブックマーク

博麗幻想書譜http://kourindou.exblog.jp/9178184/が更新。

二次創作ガイドラインが改訂されました。 基本的なルールはそのままのようですから普通に二次創作をするのは問題ないと思われます。

しかし今回初めて特定の二次創作に対して駄目出しがでました。 これはとても珍しい事態です。

それはすでにご存じの通りと思いますが、舞風さんのhttp://maikaze.com/ 東方アニメ化プロジェクトのことです。

この作品は4年前から準備が成されており相当手間暇が掛かっています。 

当然、権利関係もクリアーにしていた筈ですが、そこで問題となったのがプロの声優さんの起用でした。

それがあたかも公式作品であるかのように見えることが問題になったようです。


当然費用も果てしなく掛かっているでしょうから、ここで投資した金額を回収する意図が働いたのか相当の宣伝活動が行われました。

私個人の見解として宣伝自体は別に問題ではないと思います。

しかし舞風さんだけが狙い撃ちされたのは疑問としか言いようがありません。

もし今回の件で舞風さんに非があるとしたら、より巨大なメディアに宣伝活動したIOSYSさんたちが真っ先に抗議を受けたはずです。

ただ、IOSYSさんたちにしても舞風さんにしてもモラルの点では大いに問題です。

たとえば、今回のガイドラインを厳密に適用するならアマゾンで流通しているIOSYSさんの音楽CDには東方プロジェクトの

二次創作であるという明記が必要となります。

これは最初、東方アレンジCDが着メロ化したときにも噴出した問題です。

このときも着メロベンダーのドワンコがバナーを制作した際、二次創作ときちんと書いていなかったことが問題となりました。

他人の褌を穿いて商売する以上この点の社会通念上当然の行動を忘れるというのは許されることではありません。


ただ、ここで勘違いしてはいけないのはあくまで創作活動の規制ではないということです。

今回のガイドラインは暴走する危険を孕んでいます。

気に入らない二次創作や儲かりそうな二次創作を叩く手段として利用されることが予想されます。

だからといって創作をやめたりすることはありません。

その点を勘違いしてはいけないでしょう。 おそらく多くの二次創作者はこのことをきちんと理解しているものと考えています。

ただ、それなりにお金をかけて制作しているお金儲け目的のサークルさんはこれから厳密な行動をとるしかないでしょう。

景気減速によりこれから本やグッズなどが売れなくなることが予想されます。

今回首を切られたのは本やグッズを購入する主体となる年齢層の人たちです。

すでに幾つかのサークルから「薄氷を踏むような感覚」という話も伺っています。

創作活動を続けたいのなら色々と工夫が必要になると思います。


最後にここのところ東方プロジェクト関係に関する情勢が大きく変わっていると思います。

まず東方同人を標榜していますが、すでに制作者であるZUN氏が東方を飯の種とする発言をされています。

東方は市場と化していますし、一部派生作品は出版社も絡んでいます。 今回の騒ぎにしても

出版社サイドからの指摘があったという背景があります。 

こうなると二次創作者はこれまでの同人同人であるという一種の甘え構造から普通のアニメ二次創作をするときのような

やり方へと変わる必要があるでしょう。

今回の件は東方権利関係引き締めの第一歩になりますから、その部分を念頭に入れないと

これからこういった事態が起こると思います。

いずれにせよ、あくまで東方プロジェクトの二次がやりたいということでやっているひとが殆どでしょうから

初心を忘れずに行動していれば問題ないのではないでしょうか。

kogankogan 2008/12/12 12:01 舞風が槍玉になったのは「プロの豪華声優」という言葉が一人歩きして
事情を周知していない非東方クラスタにまで広がったのが大きいなだと思う。
声優は仕事の契約をすれば「幸福の科学のアニメ」だって演じるするわけだから
プロ声優起用を特別視する理由なんてないと思うんですがね。(ため息)

神主の発言は確かに利用されやすいですね
神主が騒ぎが大きくなることは望んでいないことは文面から
伝わるのですが、この発言がまた各地に飛び火して
燃料にされていますし。
影響力が大きくなりすぎた事への自覚が少し薄いのが気になりますね

エントリの主旨から外れるかもしれませんが、個人的に思ったのは
公式と非公式の境界を厳然たるものにして騒ぎを収めるには
神主の本意ではないかもしれませんが、「東方Project」を
「事実上の商業作品として扱われている同人作品」から「正式な商業作品」にして「公式ここにあり」をアピールしないといけないのかも。
そうすれば「公式と非公式の境界」が明確になり、東方同人は平和に作ることでできると思うのですが。
神主の同人活動自体は非東方の「呑んべぇ会」で出来ますし。

乱文失礼しました。

2008-11-06 ほーげっしょー このエントリーを含むブックマーク

儚月抄

矛盾矛盾という暇があるなら

矛盾を埋める二次創作を作ればいいんじゃね。

って思うんだけど。

なんでやらんのだろう。面白いのに。

とおりすがりとおりすがり 2008/11/10 23:19 「設定の矛盾」より「神主がやりたい展開」に違和感あるというか
神主が描いているであろう「霊夢や魔理沙は本来好き勝手やってるだけ」というのをゲーム以上に明確にやっちゃったのが儚月抄。
二次界隈だともっとシリアスなバトル展開とか望んでる奴も多いんでしょ、多分。

まあ根本的に見てない人も多いだけなんだろうけど。

InuInu_for_Writer InuInu_for_Writer 2008/11/13 07:55 こんにちは。
そうですね。実際のところ二次界隈が求めていたのはゆるい東方の世界じゃなくて新しい設定や情報じゃないかと思うのです。
また新キャラが記号化しにくいのもあまり流行ってない理由に挙げられるかも知れませんね。