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中国の空母建造、監視するとともに透明性求める 米太平洋軍司令官

12月19日18時24分配信 産経新聞


 【ワシントン=有元隆志】米太平洋軍(司令部ホノルル)のキーティング司令官(海軍大将)は18日、ワシントン市内で記者会見し、中国が航空母艦の建造を真剣に考えているとの見解を表明した。米軍として空母建造に向けた中国軍の動向を監視するとともに、中国側に透明性の拡大を求めていく考えを示した。

 同司令官は、昨年5月に訪中した際、中国海軍幹部から「われわれが空母を保有したら、ハワイ以東を米国が、ハワイ以西を中国が管理することで合意を図れないか」と打診されたことを紹介した。同司令官は提案を即座に拒否したうえで、「(空母保有は)見た目ほど易しいものではない。複雑であり、危険で非常に費用がかかる」と伝えたという。

 同司令官は中国側のねらいについて、「太平洋分割提案はどの程度真剣なのかわからないが、空母建造は真剣に考えていると思う」と語った。

 中国がソマリア沖での海賊対策のため、艦艇を派遣する方針を示したことについては歓迎するとともに、協力していく方針を示した。さらに、10月以降中断している米中軍事交流の復活に期待感を表明した。中国は米国による台湾への武器売却計画に反発し、軍幹部の交流などの中止・延期を米側に通告した。

 一方、健康不安が伝えられる北朝鮮の金正日総書記については、「彼は生きており、政府を掌握している」と語った。北朝鮮が金総書記を狙ったテロ計画を未然に防いだと発表したことに関しては、今朝知ったと述べるにとどまった。

 北朝鮮に影響力を持つ中国と、北朝鮮国内で不測の事態が起きたときの議論を開始したかは、「作戦計画についてコメントはできない」と言及を避けた。

 北朝鮮の弾道ミサイル開発に対しては、「ハワイなどを含む米国に到達する大陸間弾道ミサイルを保有している」と明言し、ミサイル防衛の強化に努める意向を示した。

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最終更新:12月19日18時27分

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