先月7日に73歳で死去したジャーナリスト、筑紫哲也さんの「お別れの会」が19日、東京都内のホテルで開かれた。
朝日新聞記者からTBSのニュースキャスターに転身し政治、経済から芸能、文化まで幅広く取材した筑紫さんらしく、鳩山由紀夫・民主党幹事長や指揮者の小澤征爾さんら各界から関係者約500人が訪れた。キャスターを務めた「筑紫哲也ニュース23」で使ったエンディング曲が流れる中、献花した。
作家の瀬戸内寂聴さんは「世界の中の自分という視点でしっかり考えていた人でした。今の混迷の時代、日本の先行きを気にして亡くなったのではないでしょうか」と話した。【佐々本浩材】
毎日新聞 2008年12月19日 東京夕刊