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ウォン相場が急反発、一時的現象との指摘も(上)

 独歩安を続けたウォンが急速に上昇している。ウォンは対ドルで11月5日以来およそ40日ぶりに1200ウォン台まで反発した。

 18日のソウル外国為替市場では、ウォンが対ドルで前日比33ウォン上昇し、1ドル=1292ウォンで引けた。ウォンは今月4日(終値1477.00ウォン)以降、10営業日で1日を除き上昇を続け、上げ幅は185ウォンに達した。専門家はウォン相場が年末にかけ安定的に推移した後、来年初めには輸出不振など実体経済の低迷が本格化し、再び下落に転じる可能性が高いとみている。

◆超ドル安、超円高

 最近のウォン高傾向について、韓国投資証券のチョン・ミンギュ研究委員は「世界的なドル安プラスアルファによるものだ」と表現した。

 まず世界の金融市場でドルが主要通貨に対し軒並み超安値を付けている。米国がゼロ金利(基準金利0-0.25%)時代に入り、ドルの価値が下落している。米連邦準備制度理事会(FRB)が金利政策のカードを使い切り、今後はドル紙幣を刷って市場にばらまく「量的緩和」政策を取ると表明したことで、世界の金融市場ではドルの投げ売りが起きている。ウォンだけではない。ユーロ、円、アジアの主要通貨まで一斉に上昇に転じた。

 17日(現地時間)のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが6日連続で上昇し、前日比2.60セント高い、1ユーロ=1.4389ドルを付けた。ユーロ相場は9月15日のリーマン・ブラザーズ破産申請以降、ユーロ経済が動揺したことを受け、11月20日には同1.2471ドルまで値下がりした。

姜京希(カン・ギョンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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