韓国のカードで日本のATMで引き出し、来夏テスト
【ソウル19日聯合】早ければ来年7月から、韓国のキャッシュカードで日本の現金自動預け払い機(ATM)から円を引き出せる。韓国銀行が19日に明らかにしたところによると、金融決済院は今月中に日本のNTTデータと両国間ATMのオンライン網を連携する内容の了解覚書(MOU)を締結し、来年7月からテスト事業に入る予定だ。
現在は、ビザカードやマスターカードなど国際クレジットカード会社から発行されたクレジットカードでキャッシュサービスを利用するか、一部銀行間で海外提携がある場合に限り、現地通貨の引き出しが可能だ。海外で現金を引き出そうとすると高い手数料がかかる上、カード会社への手数料支払い規模も年間160億ウォン(約11億円)に達するなどの問題が指摘されていた。
日本とATMのオンライン網が連携されれば、日本を訪問したり滞在したりする韓国人にとって現地通貨の引き出しが便利になる。日本を訪問した韓国人は、昨年の場合、年間260万人だった。しかし、日本人が韓国のATMでウォンを引き出すことはできない。日本の一部銀行のキャッシュカードの仕組みが韓国と異なる上、情報漏れなどセキュリティ問題のために日本側が難色を示しているため。
韓国銀行は来年から中国ともATMオンライン網の連携を推進する計画だ。各国間とのATMオンライン網が連携すれば、資金清算に韓中、韓日の通過スワップ資金を活用する案も検討している。同行関係者は「円や人民元で資金を清算すればドルの流出を防げ、為替市場の安定などにも寄与できる」と期待を寄せる。ただ、各国間の合意が必要なため多少時間がかかる可能性はあるという。