2008年12月18日 19時29分更新
大分県の教員採用試験をめぐる不正事件を受けて、岡山県の教員採用試験の課題や改善策を検討してきた委員会は、「教科ごとの採用人数を示すなど透明性や公正性を高める必要がある」などとした報告書をまとめました。
岡山県教育委員会は、大分県の教員採用試験をめぐる不正事件を受けて、岡山県の教員採用試験について検証するため、今年9月に外部の有識者を含めた委員会を設けて課題や改善策について話し合ってきました。
18日は、検討委員会の塚本千秋・委員長が県教育委員会の門野八洲雄・教育長を訪ね、これまでの議論の結果をまとめた報告書を手渡しました。
報告書では、中学校と高校の教員の採用人数を教科ごとに可能な範囲で明確にすることや、合否を通知する期日を具体的に示すこと、さらに試験の解答例や配点を公開することなどによって採用試験の透明性と公正性を高めるよう求めています。
報告書を受け取った門野教育長は、「示された改善策をできるだけ具体的な形で生かしていきたい」と述べ、改善策を来年度の採用試験に反映させる考えを示しました。