水質検査および結果の検証 |
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(1)事故判明時における水質検査について |
事故判明時には、受水槽のバルブは閉じられ館内での上水道の使用が即座に中止された。あわせて、水質検査のため、松阪SCマームの施設担当者等により館内各所の蛇口から事故判明時の水が採取され、当日19箇所の水が(株)生活品質科学研究所(建築物飲料水水質検査業大阪府登録)へ持ち込まれ検査が実施された。また1箇所の水については予備として保管されたのち、ウイルス遺伝子学的検査のため保健所へ提供された。 |
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1.事故当時(11/27)の水質検査結果 |
■館内19箇所 採取水 大腸菌・黄色ブドウ球菌検査 全て陰性 |
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■館内 6箇所 採取水 水道法に基づく10項目検査 全て適合と判定※ |
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※留意事項
館内6箇所で採取された水についての水質検査のうち、ジャスコ畜産作業場で採取された水の検査結果においては、臭気・TOC(全有機炭素)について、またテナントBで採取された水の検査結果においては、一般細菌がいずれも基準値を超えている。しかしながら、ジャスコ畜産作業場・テナントBでの水の採取時の容器は、清涼飲料水の使用済み空容器を検体保管容器として代替したものであったため、無菌的ではない清涼飲料水の残渣が影響したものと判定した。また、味については検査機関と依頼者(マーム)との間の合意事項により検査実施されていないが、水道法に準拠した水質検査において水質基準に「適合」していると判定した。 |
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2.ウイルス遺伝学的検査結果について |
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ウイルス遺伝学的検査については、予備として店舗に保管されていた事故判明時の水を松阪保健所に提供し、検査は三重県保健環境研究所で実施された。検査結果については、松阪保健所より「肝炎ウイルス遺伝子(A型・B型・C型・E型)及びHIV遺伝子とも検出されず」と報告された。 |
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(2)洗浄消毒実施後の水質検査について |
事故判明当日の深夜には、受水槽・高架水槽内の洗浄消毒後清掃排水を完了し、翌朝には三重県松阪農林商工環境事務所の立入調査が実施され残留塩素測定において基準に合致していることが確認された。さらに放水後、残留塩素の自主測定を実施し基準に合致していることを確認している。
その上で、館内5箇所において採水され(株)生活品質科学研究所にて水質検査が実施され、水質基準に適合していることが確認された。 |
■館内5箇所 採取水 水道法に基づく10項目検査 全て適合と判定 |
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(3)法に基づく設置者による日常の水質検査について |
事故判明以前より専用水道として定められている、3ケ月検査・1ケ月検査・毎日検査は滞りなく実施されており、水質管理体制は確実に機能しており、水質の安全性は確保されていたと判定する。 |
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1.3ヶ月定期検査(51項目) |
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直近では、11月8日に採取された水について登録検査機関で実施され11月21日に結果判明し、51項目すべてにおいて水質基準に適合していた。 |
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2.1ヶ月定期検査(10項目) |
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直近では、12月10日に採取された水について登録検査機関で実施され12月15日に結果判明し、10項目すべてにおいて水質基準に適合していた。 |
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3.毎日の残集塩素測定検査 |
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毎日の残留塩素測定検査についても館内所定の蛇口から採取された水について測定され基準に適合していたことが「飲料水残留塩素測定」記録簿により確認された。 |
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2008年12月15日
専門委員会 |
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