救急搬送、大病院に照会集中 到着遅れの要因にも

 宮城県救急医療協議会(伊東潤造会長)が18日、県庁で開かれた。県内の救急搬送に要する時間が全国平均より長い理由として、搬送が地域の中核病院に集中している実態などを指摘した分析結果が報告された。

 年間の救急搬送件数が約6600人と県内で最も多い仙台市立病院は、搬送照会件数に対する収容件数の割合(収容率)が約50%にとどまっている。

 約5200人と2番目に多い国立病院機構仙台医療センターの収容率も70%以下だった。

 県医療整備課は「医療機関の収容率が低い結果、搬送先を選ぶ時間が長くなる」と指摘した。

 2007年の救急搬送時間は県全体で35.0分。全国平均の32.8分を上回った。

 協議会は、分析結果を踏まえ、改善策を盛り込んだ報告書を本年度中にまとめる。
2008年12月19日金曜日

宮城

社会



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