6病院に打診…事故の女性死亡 福島・矢祭

 17日午後6時20分ごろ、福島県矢祭町小田川の国道118号を歩いていた、同町関岡、無職高沢ソメさん(79)が、同町内川、会社員菊池一郎さん(60)の軽ワゴン車にはねられ、頭などを強く打ち搬送先の須賀川市の病院で3時間後に死亡した。高沢さんを搬送した白河広域圏消防本部によると、福島県南や茨城県北の6つの病院に受け入れを打診したが、手術中や専門医不在を理由に断られ、現場から58キロ離れた須賀川市に運んだという。

 夜間と悪天候でドクターヘリは出動できず、搬送先が決まったのは発生から30分後だった。同消防本部は「救急車が到着した時には既に心肺停止状態で、最初に受け入れを頼んだ病院に搬送していても死亡した可能性が高い」と話している。

 県は19日、事故を受けて緊急の保健所長会議を開き、医療機関などでつくる各地の救急医療対策協議会を開いて救急受け入れの体制を再確認するよう指示する。
2008年12月19日金曜日

福島

社会



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