MENU

RANKING

モバZAKのご案内

iモード、EZweb、Yahoo!ケータイで大好評配信中

芸能ホーム > 芸能 > 記事詳細

  • イザ!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • livedoorクリップ
  • ブックマークに追加する

鬼気迫る演技の「接吻」…ふっキレた女優・小池栄子

広末涼子抑え主演女優賞

 小池栄子(28)がヒロスエ超えだ。圧倒的な巨乳でグラビアアイドルの印象が強かった小池が、ヨコハマ映画祭で主演女優賞を獲得。同じ土俵で広末涼子(28)に競り勝った。どこが評価されたのか。

 今年春に公開された映画「接吻」(万田邦敏監督)。主演の小池は、無差別殺人犯に好意を募らせ獄中結婚までして同化しようとする28歳の地味なOL・京子を演じた。観客を突き放すラストなど難解な内容で、上映館は多くはなかったが、批評家筋では「小池のキレっぷりがスゴイ」と評判だった。

 映画賞レースのシーズンに突入しているが、小池の演技に注目したヨコハマ映画祭は、トヨエツや北野武の才能をいち早く見抜いた賞として知られる。選考した実行委員の映画評論家、小張アキコ氏は「日本映画1位の『おくりびと』のヒロイン・広末が助演女優賞で小池が主演賞というのは、小池の存在感の強さが理由」と説明する。

 ネアカなイメージの強い小池を「京子役にしよう」と最初にひらめいたのは、万田監督と夫妻で脚本賞を受賞した珠実。万田監督作品の常連俳優、仲村トオル(43)の芝居で共演していた小池が、テレビや映画で見せたことのないさまざまな表情を見せていたことに注目、夫に進言して起用が決まった。小池も撮影中に抱いた疑問を珠実に手紙で相談し、内面に狂気を秘めた難しい役を演じきった。

 グラビア界で巨乳ブームのピークを作り、バラエティー番組の出演やプロレスラーとの結婚も話題となったが、「小池には常に女優へのこだわりがあった」(民放関係者)という。かつてドラマの制作発表の会場でバラドルと紹介されムッとしたこともある。

 ようやく女優として評価が与えられた形で、小池は「大変光栄。これからも色々な役を通して多くの方に小池栄子を見ていただけるよう頑張る」と満足げだ。

 本作は2年前に製作されていたが、今年11月に倒産が明らかになった仙頭武則氏の映画製作会社「ランブルフィッシュ」が製作。一時、お蔵入りになりかけたが上映され受賞。これも小池の強運か。

 グラビアはすでに引退しているが、今後は演技派として映画でヌードを披露してくれるか−。

 ■ヨコハマ映画祭はスポンサーを持たず映画ファンが自主運営で1980年スタート。映画界での評価は高く、授賞式にはほぼ全ての受賞者が出席する。2000年にはサントリー地域文化賞を受けた。今年の賞は映画評論家ら38人が投票。

【ヨコハマ映画祭の最近の主演女優賞受賞者】

第20回 原田美枝子「愛を乞うひと」

第21回 大竹しのぶ「黒い家」

第22回 藤山直美 「顔」

第23回 天海祐希 「連弾」「狗神」

第24回 瀬戸朝香 「とらばいゆ」

第25回 寺島しのぶ「ヴァイブレータ」「赤目四十八瀧心中未遂」

第26回 深田恭子 「下妻物語」

第27回 田中裕子 「いつか読書する日」「火火」

第28回 蒼井優  「フラガール」「ハチミツとクローバー」

第29回 佐藤江梨子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

第30回 小池栄子 「接吻」

ZAKZAK 2008/12/18

芸能ニュース

もっと見る