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ケアミックス病院の3割が赤字−厚労省調査

 厚生労働省は12月17日、「病院経営管理指標及び中小病院の経営の方向性に関する調査報告書」を公表した。それによると、2006年度決算では、ケアミックス病院(医療法人)の3割が赤字となった。

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 調査は、医療法人5694施設と公的病院1476施設に対して行われ、有効回答は、医療法人1498施設(26.3%)、公的病院704施設(47.7%)だった。

 医療法人の医業利益率を病院種別に見ると、長期入院型の療養型病院と精神科病院は4%強だったが、一般病院とケアミックス病院は2%以下と、2倍以上の開きが見られた。一般病院とケアミックス病院は利益率の低下が顕著で、特にケアミックス病院では前年度比で約56%も減少している。
 これを病床規模別に見ると、療養型病院ではスケールメリットが働いており、規模が大きくなるほど利益率が高くなっている。
 医療法人の赤字病院比率は、一般病院で26.7%(05年度20.3%)、ケアミックス病院で30.7%(同)など、06年度は急速に悪化している。報告書にも、「(ケアミックス病院の)赤字病院比率が3割台というのは異例」と記述されている。
 厚労省指導課では、「一般病床の経営が厳しかったところに、06年度の診療報酬改定で療養型病床の優遇策が大きく転換し、厳しくなったのではないか」と分析している。

 また、人件費比率(委託費込み)は、一般病院が57.5%なのに対し、ケアミックス病院63.0%、療養型病院64.1%、精神科病院65.2%と軒並み6割を超えており、長期入院型の病院ほど高くなっている。

 報告書では、赤字病院の特徴として、▽人件費比率と資本費比率が高い▽安全性指標が極端に悪い▽「集患力」が弱い−ことを挙げている。一床当たりの一日平均外来患者数は、黒字病院の2.0人に対し、赤字病院は1.0人だった。




















更新:2008/12/17 22:52   キャリアブレイン

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