前橋赤十字病院(前橋市朝日町3、宮崎瑞穂院長)についての建て替え検討審議会は17日、日本赤十字社県支部長の大澤正明知事に、「建て替えが必要」との中間報告を提出した。建て替え方針は11月11日の第3回審議会で決まっていた。同委は、移転新築か現地建て替えの判断を年度内に出す方針だ。
中間報告では「病院は老朽化、狭あい化しており早急な建て替えが必要」と求め、建て替え場所は「移転に積極的な意見がある一方、県議会、市議会、地元自治会に慎重審議を求める意見があるので継続審議とした」としている。
審議会座長の鶴谷嘉武・県医師会長から中間報告を受け取った大澤知事は、「あらゆる角度から検討したい」と述べた。
前橋市議会は同日の本会議で、地元住民から出された移転反対の請願を賛成多数で採択した。鶴谷氏は「審議会として答申したので市議会の問題は関係ない。県が主体でやってほしいと知事にお願いした」と述べた。【塩崎崇、杉山順平】
毎日新聞 2008年12月18日 地方版