【社会】不人気の診療科目選ぶ? 医学生3分の2が「条件次第」2008年12月18日 朝刊 医学生の3分の2が、医師不足に陥っている外科、産婦人科、小児科などの診療科目を条件次第で選択する意思を持っていることが17日、厚生労働省が有識者会議「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」に報告した調査結果で分かった。 医学生の回答では、激務や訴訟リスクの高さから敬遠されがちな不人気科目を「選択するか」との問いに、66・6%が「条件が合えば選択したい」と答え「条件にかかわらず選択しない」の19・3%を大幅に上回った。 選択の意思を示した医学生のうち、具体的な条件(複数回答)を聞いたところ「給与・処遇が良い」が63・7%で最多。「十分な事前研修が受けられる」49・0%、「訴訟が少ない」42・4%と続き、勤務条件の改善を期待する声が強かった。 都市と地方の医療格差の問題でも、71・0%が医師不足地域での勤務について「条件が合えば従事したい」と回答。条件として多かったのは給与・処遇、居住環境、子供の教育環境などだった。 調査は10月、来春卒業する80大学の医学生7644人を対象に実施。5254人から回答を得た。
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