武雄市は17日、武雄杵島地区医師会(古賀義行会長)に対し、同医師会の会館を21日告示される出直し市長選に出馬する古庄健介氏(70)の選挙事務所に使わせないよう申し入れた。「選挙の公益性を害する」などとしている。
市は申し入れの理由について▽衛生管理が十分でなく、選挙事務所としての共有は不可能▽特定候補に便宜を図ることは市民の誤解を生じ、選挙の公益性を害する--などとしている。
古賀義行医師会長は「選挙事務所として使って構わない」との考えを示しつつ「申し入れに意図的なものを感じる」と述べた。
同会館では、毎週末に市の休日急患センター事業や南部地区小児時間外診療センター事業が行われている。
医師会は選挙事務所の出入り口は別に用意し、事業に支障が出ないようにするという。
出直し市長選は、武雄市民病院の民間移譲の是非が最大の争点。前市長側と医師会側が対立している。【原田哲郎】
毎日新聞 2008年12月18日 地方版