道内市町村立病院、24事業で295億円の資金不足


 
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7病院に受け入れられず、新生児集中治療室(NICU)のない病院に搬送された未熟児が死亡した問題を受け、市立札幌病院はNICUを現在の9床から15床に増やすことを決めた |
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全体の約7割が赤字。
公立病院の多くは慢性的な医師不足に加え、経営の悪化による医療機能の低下などさまざまな問題に直面している。
道がまとめた「北海道市町村における病院事業の業務概況」よると84団体(96病院)の2007年度累積欠損は、前年度比132億7,600万円増の1,460億4,000万円に膨らんだ。経営の悪化は、96病院のうち64が不採算地区病院(※)であることも理由。
年間延べ入院患者は前年度比4.2%減(16万9,000人)の382万7,000人、年間延べ外来患者も同4.6%減(36万4,000人)の753万3,000人。道の市町村課では「病院によって事情は異なるが、要因は医師不足」と説明、病床利用率も同1.1%減の70.7%にダウンした。
各病院会計を合計した経常収支は155億9,400万円の赤字。赤字は全体の約7割を占める57事業。累積欠損は同10.0%増の132億7,600万円にのぼった。
2005年度は145億0,400万円(20事業)だった不良債務(資金不足)も急増し、昨年度は294億7,200万円に増加した。
※不採算地区病院 病床数が100未満または1日平均入院患者が100人未満で、なおかつ1日平均外来患者数が200人未満の小規模病院。










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