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気まぐれ日記
『美しい国』行きのバスに乗せるわけにはいかない  [2006年10月10日(火)]
10月2、3、4、5日の4日間、衆参本会議で総理所信演説に対する代表質問が行われました。
何人もの質問者が、「なぜ教育基本法を変えるのか」「教育をどのように改革するのか」「教育の最大の課題は何か」などなど、様々な角度から教育について質問しました。

それに対する安倍総理の答弁は、壊れたテープのように一つの原稿文を読み上げるだけ。

「私のめざす美しい国を実現するために、次代を背負って立つ子ども、若者の育成が必要である」「高い学力と規範意識をみにつけさせ……」。耳にタコができました。

原稿棒読みもさることながら、この答弁に安倍総理の教育観の本音が見えて、「許せない!」と思いました。

教育は誰のためのものか、総理のためのものでも、国家のためのものでもない。ひとりひとりの子どもたち自身のものであるはずです。

先日、岐阜の退職教職員のつどいに参加した時、88歳の退職教師の女性のお話を伺いました。1950年代、組合つぶしの「教育正常化」の嵐が吹き荒れた時、毎日のように管理職から「組合をやめないと大変なことになる」「今やめないとバスに乗りおくれる」と脅されたそうです。
彼女はその時、毅然と「私は行き先のわからないバスには乗りません。自分がどこへ行くかは、自分で判断します」とはね返して、退職まで組合員であり続けたそうです。

今も、さまざまな形で、このような攻撃にさらされている仲間がいるのではないかと思います。これからさらに、教員評価、学校評価、教員免許更新制、全国一斉学力テストなどにより、教職員管理や競争を厳しくしようとする動きがあります。

その中でのこの総理答弁。
「子どもたちを、そこがどのような所かわからない『美しい国』行きのバスに乗せるわけにはいかない」とはね返すために、毅然と安倍政権に対峙しようと思います。
  
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