2008年12月17日 22時1分更新
厳しい経済情勢が続く中、県内では、中小企業がより融資を受けやすくなるよう、国が設けた新しい保証制度の利用が増え、今月に入ってからの利用の件数は800件余りと前の月の倍以上のペースになっています。
新しい保証制度は、景気悪化の影響で厳しい経営を強いられている中小企業を支援しようと国がことし10月に設けたもので、融資を返済できなかった場合に信用保証協会が代わって返済する割合が通常は80パーセントなのに対し、新しい制度では100パーセント保証されます。
岡山県信用保証協会によりますと、新しい保証制度の今月に入ってから16日までの県内での利用の件数は827件、融資の金額はおよそ152億円で前の月の倍以上のペースで増えているということです。
信用保証協会には連日、中小企業の経営者や金融機関の担当者が制度の利用の申し込みに訪れていて、職員たちは、休日を返上して企業の経営状況の審査などに追われています。
岡山県信用保証協会の板野忠司会長は「厳しい経営を強いられている中小企業を精一杯支援したい」と話しています。