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【社会】

イラクの空自輸送機すべて撤収 派遣部隊が式典

2008年12月17日 21時50分

 イラクでの空輸活動を終え、関係者に見送られ日本に向け出発する航空自衛隊のC130輸送機=17日午後、クウェートのアリ・アルサレム空軍基地(共同)

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 【クウェート17日共同】イラクでの空輸活動を終え、撤収中の航空自衛隊派遣部隊のC130輸送機3機のうち最後の1機が17日午後(日本時間同)、活動拠点のクウェートのアリ・アルサレム空軍基地を離陸し、帰国の途に就いた。

 派遣本隊の隊員のうち約150人と、この日出発したC130を含む3機は23日までに順次帰国し、約5年間の「戦地」派遣は幕を閉じる。

 17日は、3機目のC130出発に先立ち基地内で式典が行われ、米空軍部隊のポール・フェザー副司令が「自衛隊の活動がイラクの治安安定に貢献した」とするペトレアス米中央軍司令官の言葉を紹介し、謝辞を述べた。イラク政府関係者の姿はなかったが、最後に隊員らは命を落としたイラク市民に黙とうした。

 空自派遣部隊司令の北村靖二・1等空佐は会見で「日米同盟の礎を築くことができた。ただ、われわれができないことを米側から求められることはなかった」と述べた。

 空自は2004年3月からクウェートを拠点に、イラク南部サマワや首都バグダッド、北部アルビルなどへ計821回飛行。輸送した約4万6000人のうち3万人以上が米兵を中心とする多国籍軍兵士とみられる。

 

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