【社会】イラク空自に終了命令2008年12月13日 朝刊 浜田靖一防衛相は12日、イラク特別措置法に基づき、航空自衛隊が続けているイラク空輸活動の任務終了命令を出した。隊員約210人とC130輸送機3機は年内に帰還。2004年1月から始まった陸上、航空自衛隊による5年に及ぶイラク派遣は終了する。 空自部隊はクウェートに駐留。当初は陸自隊員を空輸したが、06年7月の陸自撤収後は米軍支援に軸足を移し、週4回の定期便を運航して首都バグダッドなどへ空輸した。 821回の飛行で4万6500人と物資673トンを空輸。うち国連職員は約2800人。さらに陸自隊員を差し引けば3万人を超える米兵を空輸したとみられる。名古屋高裁が4月、武装した米兵を戦闘中のバグダッドへ空輸することに限定して「違憲」との判断を示している。 空自幹部は「危険度の高いイラクでの活動が無事終わり、自衛隊の海外派遣は若葉マークが取れた」と指摘。「海外活動には、なぜ、この活動が必要なのか大義名分が必要だ。国民の支持は欠かせない」と話した。
|