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【社会】

重症妊婦の無条件受け入れ 昭和大など3病院

2008年12月18日 朝刊

 脳内出血を起こした妊婦が、複数の病院に受け入れを断られた問題を受け、東京都の周産期医療協議会は十七日、救命処置が必要な母体搬送を必ず受け入れる病院に、昭和大病院(品川区)、日赤医療センター(渋谷区)、日大板橋病院(板橋区)の三カ所を指定することを決めた。

 新たに「母体救命対応の総合周産期母子医療センター(仮称)」と位置付ける。対象症例や搬送調整などの具体的な運用指針は、現場医師らの作業部会で検討する。

 重症の産科疾患や産科以外の合併症を伴う妊婦を想定しており、母体搬送実績を基にした都の推計では、一年間に約九十件の発生が見込まれるという。

 協議会長の岡井崇・昭和大教授は「満床でも、最大限の工夫をして、何が何でも受け入れる体制をつくる。来年二月ごろから実施したい」と述べた。

 

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