ギリシャ警察官による少年射殺事件から10日 学生デモ隊が国営テレビ局を占拠
ギリシャの暴動の引き金となった警察官による少年射殺事件から10日たったが、依然、各地で暴動が続いている。そんな中、学生デモ隊が国営テレビ局を占拠した。
国営テレビのニュース番組中、キャスターが原稿を読み、その内容を伝える映像が流れ始めると、画面は、横断幕を掲げるデモ隊の映像に切り替わった。
これは、学生デモ隊がコントロールルームを占拠したためで、テレビ局側は急きょコマーシャルを放送し、通常の番組を一時中断する事態となった。
また、少年が射殺された現場近くの警察署前では、「警察は殺人鬼だ」と叫びながら1,000人近くが抗議活動を行った。
事態収拾のめどが立たない中、アテネで恒例となっているクリスマスツリーの点灯式が行われた。
暴動によって、本来点灯されるはずのツリーが燃やされてしまったため、1週間遅れでのライトアップとなった。