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日テレ、プロレス撤退へ…姿消す“最古”のコンテンツ

来年3月で中継打ち切り

 日本テレビが開局翌年の1954年以来続けてきたプロレス中継を来年3月末で打ち切る方針であることが17日、関係者の話で分かった。日テレのプロレスといえば「三菱ダイヤモンドアワー・日本プロレス中継」「全日本プロレス中継」などで力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木らの活躍を伝えた、巨人中継と並ぶ同局の看板番組。日本のテレビ界“最古”のコンテンツも、同局が進める経費削減によって姿を消す見通しとなった。

 関係者によると、日テレは日曜深夜1時20分から放送している「プロレスリング・ノア」の中継を来年3月末で打ち切る。プロレスファン人口の減少に伴い、視聴率も低迷。すでに系列の読売テレビ(大阪)での放送は今年9月に打ち切られている。同局のCS放送「日テレG+(ジータス)」での放送は継続の方向で検討されているという。

 同局のプロレス中継では54年、東京・蔵前国技館で力道山・木村政彦組とシャープ兄弟組のタッグマッチをNHKと二元中継したのが有名だ。また、試合以外の場面でも話題を提供。中継のメーンスポンサーは三菱電機で、リング上に同社の掃除機「風神」を登場させるパフォーマンスにより、お茶の間の視聴者はこぞって「風神」を購入したといわれる。

【残るはテレ朝「ワールドプロレスリング」】

 しかし、娯楽の多様化などもあり、プロレス人気は低迷。「全日本プロレス中継」は2000年で打ち切られ、最後の灯火が「プロレスリング・ノア」に受け継がれていた。

 週刊プロレス元編集長でプロレス評論家のターザン山本氏は「うわさには聞いていたが不況の影響がここまできたか、という感じ。力道山は空手チョップで外国人レスラーを倒し、日本人の敗戦のショックを解消した。だが、いまのプロレスにそうした役割はない。人間の泥臭さを表現したプロレスを愛するプロデューサーも、テレビ局からいなくなってしまったのだろう」と寂しげに語っていた。

 日テレの打ち切りで、地上波のプロレス中継は新日本プロレスの「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日)だけになる。

ZAKZAK 2008/12/17

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