木枯らし吹く夜の怖い話
2005年3月19日 今夜は風がやけに強いので、少し散歩してきました。 ビュゥゥゥ〜〜〜〜〜・・・・って吹く風の音が好きだからです。 あー、気持ちよかったー。 まだちょっと寒かったけど、春の風は女の人のお尻みたいで心地よ〜い感触です。 だから私よく夜中に散歩するんですよね。 二十歳ぐらいの時だったかなぁ。 ちょうど今夜みたいに、風の強い日があって、夜中に散歩してきたんです。 その時は秋で、生暖か〜い風が、ひゅううぅぅ〜〜〜〜って体を包んだかと思うと、ざぁーっと去っていく感じが、なんとも心地いいんですね〜。 で、帰ってきて布団に入って寝ようとしたら、窓の外に何か見えるんですよ。 白くて四角い紙のようなものが、窓ガラスの外側にぺったーんって張り付いてる、そんな感じに見えました。 だからといって別に何もないんですが、なぁ〜んとなく、不気味だったんですよね。 で、外に出て取りに行ってもよかったんですが、明日も学校早いし眠いんで、カーテンをジャーッて閉めて、その白い紙みたいなやつを見えないようにしたんです。 それでまた布団に戻りました。 そしたら、ドンドンドンドンドン!!って、窓を叩く音がしたんです。 どきっ!としましたよねぇ〜。こんな夜中に人ん家の窓叩くやつなんてそうはいませんからね。 でも私、すぐにこう思ったんですよね。 (あぁ、これは風の音だな)って。 風が強いから窓が振動してドンドン!って音がするんだなって、そう思いました。 で、うるさくて眠れないから窓を開けたんです。 ぶゎぁぁーーーっ!と、凄い勢いでもって風が部屋の中に入ってきました。 そしたら・・・、窓の外に真っ白な男性の顔があって、そいつがこっちの事をじぃーっと、見てるんです。 私怖くなってすぐさまその場を離れようと思ったんだけど、足が全く動かない! だから「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・」って必死に念じたんですけど、その白い顔が去る様子は無い。 「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・」って必死に手を合わせて念じながら、チラッと窓の方を見ました。 そしたらその顔が、ニィーッて、笑って 「そんなことしたって無駄だからね」 って言ったんです。 (ウウーッ!)って思った瞬間、私の意識がスーッと遠のいていきました・・・。 あれは一体、何だったんでしょうねぇ・・・・・・。 |