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人工心臓治験中に少年死亡 手術後1年間植物状態 国循(1/2ページ)

2008年12月17日

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写真会見で記者の質問に答える国立循環器病センターの友池院長(中央)ら=17日午前10時58分、大阪府吹田市、日吉健吾撮影

 国立循環器病センター(大阪府吹田市)で昨年春、臨床試験(治験)で補助人工心臓の埋め込み手術を受けた当時18歳の少年が、手術後に植物状態になり、1年後に死亡していたことが分かった。国循は、医療事故ではないと説明している。一方で、植物状態になった後も、治験のデータを取り続け、今年10月の研究会で「重大な故障は0。優れた長期信頼性を実証」と発表していた。

 国循などによると、少年は拡張型心筋症で、07年春、国循で補助人工心臓「エバハート」を体内に埋め込む手術を受けた。この人工心臓は未承認で、治験として手術が行われたが、約2週間後に容体が急変。心停止の時間が長かったため脳障害が残り、植物状態になったという。国循はその後も治験を続行。少年は、人工心臓を付けた状態で約1年後に死亡したという。国循は「医療事故ではなく、機器の不具合ではない」と説明している。

 治験には、インフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)が必要で、手術の前には、少年本人と家族が、文書で同意していた。植物状態になって以降、治験を継続する際には、国循側は家族にあらためて、同意の代筆をしてもらっていたという。しかし、家族は同意文書に署名したものの、「この文書の内容を理解(納得)することはできません」との趣旨も手書きで添えたという。

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