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市民とともにつくる「健全な飲食文化」(下)

◆「電子決済で“おかず注文制度”を定着させる」 

 イ・ヘランさんは、「おかず注文制度」が定着するよう、手軽に注文し代金を支払うシステムを打ち出した。各テーブルに置かれたモニターで食べたいおかずにチェックを入れれば、注文内容が自動的に調理場へ伝わり、また食後の支払いもこのモニターでできるようにする。こうすることで、飲食店の従業員が代金を計算したり、客が注文したりする際の手間を省くことができるというわけだ。イさんは「新しい飲食店にはこのシステムの導入を義務付けるようにし、既存の飲食店については設置に掛かる費用を軽減したり、無料で提供したりするようにすれば、システムが早く定着するようになる」と述べた。

◆「衛生状況をリアルタイムで点検」 

 きれいに洗えるチゲ(韓国の鍋料理)用の器をデザインしたユン・ジェヒさん、おかずの選択制度を導入した飲食店に対し、生ゴミの処理費用を大幅に引き下げることを提案したキム・ドクサンさんなど、食品衛生に関するさまざまなアイデアを提案した人の多くが、優秀賞または奨励賞に選ばれた。最優秀賞には、漢江の遊覧船の中に国楽(韓国の伝統音楽)のステージとビュッフェを設けるとともに、遊覧船乗り場には全国の特産品のブースを設け、観光客たちがさまざまな味を体験できるようにするという、延世大のイ・ソヒョンさんのグループの「漢江食べ物祭り&遊覧船」が選ばれた。

 同市は優秀作品に選ばれたアイデアを取り入れたモデル事業を進め、効果について評価した上で、政策に反映していくこととしている。同市のパン・ウダル衛生課長は「飲食店の等級制度だけでなく、食品衛生に関する点検項目を電算化した上で各店に義務付け、おかずの使い回しの有無を含む飲食店の衛生状態をリアルタイムで把握する案などを検討している」と述べた。

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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