ニュース: 生活 RSS feed
築地の競り、年末年始の見学禁止 外国人客のマナー違反横行で (2/2ページ)
このニュースのトピックス:旅
これを受けて都中央卸売市は4月から、卸売場への立ち入りを原則禁止。冷凍マグロの競り場にロープで仕切った見学エリアを設置して、午前5時から午前6時15分にかぎって見学を可能にした。また、注意事項を5カ国語で書いたパンフレットも用意。多少、改善の兆しをみせたかに思われたが、その後も外国人観光客がベビーカーを押して規制区域内に入場するなどのマナー違反は絶えなかった。
年末年始は、マグロの入荷量が通常より約1・7倍(昨年)に跳ね上がるうえ、市場関係者らで混雑する繁忙期。最近の円高の影響で外国人観光客は減少傾向にあるものの、市場関係者らは業務に支障をきたすなどの理由で、年末年始は、マグロを含む水産物や青果の競りを行う区域の見学を禁止することで一致した。仲卸業者の売り場や、飲食店などが並ぶ「魚がし横丁」はこれまで通り開放するという。
築地の競りは、マナー違反の少ない日本人観光客にも人気の観光名所。見学再開の見通しについて森本博行・築地市場場長は「年明けに会合を開いて決める予定だが、今のところ未定」と話した。