登米市病院改革 11年度黒字化目指す

 宮城県登米市は、国が自治体病院に策定を義務付けている改革プランをまとめた。一般会計からの繰り入れの増額、病床数や経費削減などの経営効率化に取り組み、2011年度の単年度黒字を目指す。16日開かれた市議会の医療再編調査特別委員会で、プラン案を説明した。

 登米市立病院の改革プランは、総務省の公立病院改革ガイドラインに基づき、11年度の数値目標を設定。経常収支比率は07年度の85.2%を、101.2%とした。

 病床利用率は、一般病床が病院事業全体で07年度74.8%を、佐沼病院の病床削減と米谷、よねやま両病院の無床診療所化により93.8%に。定員管理計画も進め、07年度の正規職員554人を、364人とし人件費を抑える。

 一般会計からの繰り入れは、07年度の8億7700万円から徐々に増やす。08年度に10億450万円、09年度14億3600万円、10年度17億2100万円、11年度13億2000万円を見込む。

 委員からは「黒字化の根拠があいまい。本当に実現できるのか」「一般会計の負担増で、ほかの事業に影響が出ないようにしてほしい」などの意見が出された。国には今月中に提出する方針。
2008年12月17日水曜日

宮城

政治・行政



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