全国学力テストについて文部科学省が「都道府県教委の要請があった場合は市町村別データを提供しない」との方針を検討していることに対し、橋下徹・大阪府知事は16日、「ばかなこと。自分たちで責任を持てないのか」と文科省を批判。「府教委がそんなことを要請したら予算をつけない」とクギを刺した。
文科省の専門家検討会議は15日、文科省から都道府県教委へのデータ提供について「弾力的な対応をすること」を求めた。これに関連して文科省は、「受け取るデータを選択できるようにしてほしいとの意見は都道県教委の一部にあり、実施要領の策定に向け検討している」としている。
橋下知事は今年10月、府教委から提供を受けた市町村別データをもとに、情報公開条例に基づくデータ開示に踏み切った。【鮎川耕史、石川隆宣】
毎日新聞 2008年12月16日 18時05分