橋下府知事と文科相応酬 学力テストめぐり過熱全国学力テストをめぐり、大阪府の橋下徹知事が16日午前、「文科省のばかさ加減に感心する」と文部科学省を批判したのを発端に、塩谷立文科相が反論、さらに橋下知事が再反論してエスカレートした。 橋下知事は同日午前、都道府県教育委員会の申し出があれば市町村別の成績を提供しないことも検討するとの文科省方針に関し「責任をなすり付けている。府教委が『データは要らない』と言うと思っているのか」と批判した。 これに対し、塩谷文科相は首相官邸で「学力の把握が目的で、公表は目的ではない。序列化するための調査じゃない」と反論。橋下知事が市町村別の結果公表に積極姿勢をみせていることに絡み「成績の悪い生徒を休ませたり、先生が答えを教えたりしたことがあって(公表は)駄目になった。それをもう1回したいのか」と強調した。 文科相の発言を聞いた橋下知事は「大阪では人口ベースで9割が公表されているが、過度の競争や序列化は起こっていない。大臣に現状をご説明したい」と再反論した。 1960年代に行われた全国一斉の学力テストで競争が起きたことには「かつて間違ったことは知恵を持って正せばいい。文科省の事務方には学力が全くない」と皮肉った。データ提供をめぐる文科省の方針には「行政の諸悪の根源を見せつけられた」と述べた。
【共同通信】
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