【道スポ】賢介 大台突破!!1億4000万円 日本人野手NO.2高年俸
(12/16 11:29)
賢介カラーでもあるピンク色の“1億円扇子”を手に、満足そうな表情を見せる田中(撮影・松本奈央)
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賢介が大台突破―。日本ハムの田中賢介内野手(27)は15日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6500万円アップの年俸1億4000万円プラス出来高で更改した。プロ9年目の田中は今季、チームでただ1人144試合フルイニングに出場。けが人が続出したチームを、攻守両面で支えた実績が高く評価された。チーム日本人野手では、稲葉篤紀外野手(36)の2億5000万円に次ぐ高年俸選手となった。(金額は推定)
新選手会長が、名実ともにチームの顔になった。「思った以上の評価をいただきました。大台? はい、超えました」。人気、実力両面で看板選手の地位を築いた。充実感に満ちあふれた笑顔だ。
打率は2割9分7厘とわずかに3割に届かなかったが、本塁打11本、159安打、63打点は自己最多の成績。
不動の二塁手として、守備面の貢献度も見逃せない。けが人が続出し、三遊間のメンバーがひっきりなしに代わる。その中で、球団は田中が決めた併殺の数、成功率を高く評価した
内野のチームリーダーとしての自覚もある。島田チーム統括本部長が感心した。「センターラインでただ1人出場し続けてくれた。もし賢介が(けがで)倒れていたら、もっとみんなバタバタいってたでしょう」
来季はファイターズの日本一へ全力を傾ける。「負けて初めて優勝の重みを知った」。パ・リーグ3位に終わった今季、優勝を逃した悔しさをあらためてかみ締めた。自らに出塁率と盗塁の成功率アップを課題にした。
もちろん2年連続フルイニング出場も大きな目標の1つ。今季は終盤、体の不調や痛みとも闘いながら初めて達成した。「札幌ドームに来れば、必ず出ている選手と思って楽しみにしてほしい」
オフは宮古島で自主トレ。来年4月には、札幌ドームをピンクに染める鉄人ケンスケがさらにパワーアップして帰って来る。(木村理恵子)