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 更新時間: 2008年12月15日17:26:07

15日から少年審判で被害者遺族が傍聴可能に

少年法が改正され、非公開だった少年審判を被害者や遺族が15日から傍聴できるようになりました。懸念する声もありますが、かつて少年に息子を殺害された遺族はこの改正をどう受け止めているのでしょうか。

愛知県西尾市の永谷博司さんは9年前、長女の英恵さんを、同級生だった少年にナイフで殺害された。少年は家庭裁判所で少年審判を受けた後、事件から5カ月後に成人と同じ公開の刑事裁判を受けることが決まった。永谷さんは少年審判の間、全く事件の詳細を知ることは出来なかった。少年審判は、家庭裁判所が事件を起こした少年の処分を決めるための場でこれまで非公開で行われてきた。しかし、犯罪被害者や遺族に対する支援の流れから、今回、少年法が改正され、15日から殺人などの重大事件に限り、遺族らは審判を傍聴できるようになった。ところが愛知県弁護士会からは、少年への影響を懸念する意見も上がっている。熊田弁護士は「ただでさえ悪感情を抱いている被害者の方がもっと関係がこじれること。それを一番心配している」と指摘する。審判のための法廷には柵が設けられ、傍聴席も用意された。被害者や遺族は一番後ろの席に座ることになり、少年との距離が近すぎないようにしている。専門家は、遺族の傍聴は、少年に対するプラスの効果もあると期待する。丸山教授は「被害者とか遺族が何を考えいるかというのは少年の側も分からない。それが分かることによって、立ち直る少年がないわけではない。」と話す。永谷さんは「人の命を奪っておきながら被害者に何も知らされずに判断されたら本当に残された家族は不公平でこうやって少年審判を傍聴できる形になれば、家族としては少しは公平な場にやっと立てる」と評価している。少年に対しても被害者に対しても裁判所はこれまで以上に慎重な対応が求められることになる。

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