支援型自動販売機が設置されたのは、倉敷市水島の三菱自動車工業水島製作所内のPRセンターです。除幕式には、関係者およそ20人が出席し、三菱自動車水島製作所の加藤 栄治所長や水島海上保安部の谷 義弘部長など8人が除幕して、設置を祝いました。この自動販売機は売り上げの20%が、ボランティアで海難救助をしている岡山県水難救済会に寄付されます。支援金はライフジャケットやロープなどの救助活動用の資材購入費や、ボートの燃料費にあてられます。この支援型自動販売機の設置は岡山県内では今回で20台目となり、倉敷市内では今後、三菱ガス化学やJFEスチール西日本製鉄所など水島コンビナート内の5つの事業所内に設置される予定です。岡山県水難救済会では来年度中に50台の設置を目指しています。
新たに設置される組織の一つは、雇用・景気対策に関する組織で、自動車業界の不況を受け部品メーカーの人員整理などに対応する、というものです。総社市では商工会議所や金融機関などの代表を集め、来週早々にも連絡調整会議を開くことにしています。もう一つは定額給付金支給対策本部で、国の進める景気対策である定額給付金について、事務執行がスムーズにできるよう市役所内に横断的な体制を整えるというものです。定額給付金支給対策本部は明日、設置されます。きょう閉会した総社市議会12月定例会では平成20年度補正予算案や指定管理者の指定など、議案18件が審議され原案通り可決されました。また、閉会日のきょう人権擁護委員の任期満了に伴う追加の人事案件が3件上程され、こちらも原案通り可決されました。
倉敷市ジュニア指定選手の認定は、倉敷市体育協会が倉敷市在住または在学で全国大会での活躍が期待されるジュニア選手を対象に、おかやま国体前から毎年実施しています。今年は小学生から高校生までの60人が選ばれ、体育協会の柴田会長から認定証が交付されました。指定期間は1年間で、選手たちは今後、1月に体力測定を受け、その後、結果に基づいて体力・精神・栄養面など、さまざまな方向から医科学的なサポートやアドバイスを受けます。これは倉敷市のトータルスポーツ支援事業として行われるもので、伊東香織倉敷市長も「『倉敷』の選手として全国の舞台で活躍することを期待しています」とエールを送っていました。交付式のあとには川崎医療福祉大学教授で体育協会のスポーツ医科学専門委員会の長尾光城委員長から一番大事という「柔軟性」についてや、メンタル面の話があり、選手たちは気持ちを引き締めていました。
倉敷の地域づくりに貢献した人に贈られるKCMシチズン・オブ・ザ・イヤーの表彰式が行われ、支援の必要な子どもたちが行う「仕事体験=ぷれジョブ」の仕組みを考案した西幸代さんが受賞しました。
シチズン・オブ・ザ・イヤーは、KCTなど倉敷市内のコミュニティメディア3社が、地域に貢献した人を称えようと2002年に始まりました。今年は倉敷市立東中学校教諭の西幸代さんが受賞し、表彰状と記念品が贈られました。支援の必要な子どもたちが社会的自立を目指して中学校区単位で取り組む仕事体験学習「ぷれジョブ」を考案し、地域に根付かせた点が評価されました。ぷれジョブの実施団体の倉敷市インクルージョン推進事業全体協議会は、今月22日に総務大臣表彰を受けることも決まっています。現在は市内15の中学校区で実施され、およそ70人の生徒が地域の事業所で仕事をしています。また、県外からも注目されており全国にその輪を広げています。シチズン・オブ・ザ・イヤーの受賞者は倉敷屏風祭りの復活に尽力した岡荘一郎さんなど7人目です。このぷれジョブですが子どもたちは地域の人と触れ合うことで「人の役に立てる喜び」を感じながら成長し、一定の成果をあげています。当面の目標は倉敷市内26中学校区にぷれジョブの輪を広げることだそうです。
玉野高校では、地域の人への3年間の恩返しの思いを込め、毎年、3年生の有志が正月用のお飾りを手作りして一人暮らし一人暮らしの高齢者へプレゼントしています。11年前にボランティア部の部員と一部の有志たちがはじめたこのお飾り作りも、今では学校の恒例行事にまで広がりました。今年は進路が決まった3年生およそ50人が参加し、稲ワラを使ってめがね型のお飾りづくりに挑戦しました。生徒のほとんどがお飾りづくりは初めてとあって最初は、悪戦苦闘していましたが、教員からのアドバイスを受けながら、協力して縄を編みこみメガネ形のお飾りに仕上げていました。形ができあがると、水引や紅白の梅の花ウラジロなどの飾りをつけて完成させました。出来上ったお飾りは24日に、3年生が、築港地区の独り暮らし一人暮らしの高齢者を訪ねて手渡すことにしています。
倉敷市文化連盟が主催する「倉敷新鋭作家選抜美術展」は、将来有望な新進作家の登竜門として平成11年から始まりました。10回目を迎えた今年は、洋画の船越勝さん(49)と彫刻の内藤英治さん(48)の共に高校の美術教師の顔をもつ2人が選ばれました。現在、倉敷青陵高校に務める船越勝さんは、39歳のとき光風会展で「光風賞」を受賞、翌年には「無鑑査」になるほどの実力派です。人物をモチーフに心象風景を探求する画家として活躍しています。一方、倉敷天城高校に勤務する彫刻の内藤英治さんは、岡山大学特美、在学中に島根県展、岡山県展で受賞、卒業後も牛窓国際芸術祭や県展などで活躍しています。作品は、「トルソ」と呼ばれる人体の胴だけの彫刻で静かなシルエットの中にも、内面の力を感じさせます。倉敷新鋭作家選抜美術展は21日(日)まで倉敷市立美術館で開催されています。