福山市民病院(蔵王町)は来年4月、人間ドックを当面休止し緩和ケア病床を増床する。地域がん診療連携拠点病院として、患者ニーズの増大に応える。15日の市議会民生福祉委員会で明らかにした。
計画では、日帰り、1泊2日の人間ドックを休止し、本館7階の10病床を他の診療に使う。うち6床を、同階の緩和ケア病床の一般個室に転換。ドック用のロビー、診察室も緩和ケア用にし、常勤医1人を増員する。
緩和ケア病床は2006年4月に特別室1室、有料個室3室、一般個室6室を設けた。利用率は06年度70%、07年度66%、10月末までの08年度80%で、特に一般個室の利用は80%を超える。
一方、人間ドックの利用は07年度に日帰りが266件、1泊2日が315件だった。市内10カ所以上の医療機関が実施しており、緩和ケアの緊急性が高いと判断した。
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