【経済】中国、来年は5%台成長も IMF専務理事が予測2008年12月16日 00時55分 【パリ15日共同】国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は15日、世界的な景気減速の影響で、中国の経済成長率が今年の9・7%から、来年は半分の5%台に急減速する可能性があるとの見方を示した。マドリードの会合での発言をロイター通信が伝えた。 11月発表の世界経済見通しでIMFは、中国の来年の成長率を8・5%と予測、当初予測から0・8ポイント下方修正したばかりだった。 専務理事は、IMFが中国の来年の成長率予測を当初の11%から8%、7%と徐々に引き下げてきたとして「来年は5%か6%だろう」と述べた。 中国経済は2003年から2けた成長が続き、07年は11・9%を記録。しかし今年に入り減速、7−9月期は前年同期比9・0%に低下した。 専務理事は「世界的な景気後退の可能性は現実的だ」と強い危機感を示し、それを回避するためには、世界全体の国内総生産(GDP)の2%程度に相当する総額1兆2000億ドル(約108兆円)規模の景気刺激策を各国が打ち出す必要があると強調した。
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