救急搬送に深刻な遅れ 救急車出動件数の増加を指摘 2008年版消防白書
総務省消防庁は、2008年版の消防白書を公表した。その中で、命にかかわる救急搬送に深刻な遅れが生じていることがわかった。
通報から救急車が現場に到着する時間は、2007年の全国平均で7分、また、到着から患者を搬送し、医療機関に収容する時間は26分24秒となり、ともに過去最悪となった。
消防庁は、現場への到着が遅れる要因について、高齢化などで全国の救急車の出動件数がおよそ529万件と、10年間で1.5倍に増加しているためと指摘している。
また、現場到着から収容までの時間が、10年間で6分30秒も延びたことについては、病院の受け入れ拒否が影響したなどと分析している。
(12/16 13:17)