大河ドラマ「篤姫」の最終回を見ながら、ケーブルテレビで放送された宝塚歌劇「ベルサイユのばら」を思い出した。以前から両者の共通性を見抜いていたファンもいたという 消えゆく幕府はフランスの王朝に、最後の将軍徳川慶喜(よしのぶ)はルイ16世に重なる。幼なじみの篤姫と小松帯刀(たてわき)の淡い恋は「オスカルとアンドレ」という幼友達の恋に一致する 徳川に嫁いだおてんば娘の篤姫。男装の麗人オスカルは貴族から革命軍に身を投じる。ともに滅びる側の人間が自ら旧体制の幕引き役となり新時代を誕生させる。この共通の味付けが激動の歴史を面白くする さて、問題はこの脚色が昔話で終わるかどうかだ。最後の将軍徳川慶喜と同じ「最後の自民党首相」は宮沢喜一氏が一時似た体験をしているが、迷走する麻生内閣に体制内批判が公然と出始め、またもや「最後の自民党首相」と揶揄(やゆ)する声が漏れる 開始時は漫画的と酷評された「篤姫」も好評に幕を閉じ、原作が漫画の「ベルばら」も多くの感動を与えた。麻生政治が「篤姫」や「ベルばら」のように脱皮できず「漫画」のままで終わらないよう祈る。
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