むすぶ　つなぐ

16年目の新聞記者。何とな〜く大事だと思うことを時に脱線しながら・・・

目線の低さ

Weblog/ 2008年09月30日 00時46分48秒
昨年７月、死ぬ直前まで市民とともに歩んだ作家、小田実さんが亡くなった。
没後１年を記念した講演会の案内が届いた。

小田実さんは、大阪大空襲を経験。
空襲による多くの市民の死＝無駄な死だとし、「難死」と名付けた。
特にポツダム宣言受諾直前の８月１４日に大阪であった大空襲の犠牲者は、政府の判断が遅れたために招いた無用な死だとして特別の怒りを込めて語っていた。

小田さんの偉大さは「目線の低さ」だ。
市民集会の取材で２、３回、少しだけ言葉を交わしただけなのに、一介の記者の私に、いつも年賀状の返信をくれた。
顔はおっかないけれど、物腰は柔かい。
賀状の最後には自筆で、あきらめずに書き続けること、発信することの大切さを強調していた。

イラク戦争への支持、自衛隊派遣は違憲だとして、裁判の原告にも加わった。
そんな政府に真正面から切り込まない全国紙をはじめとするメディアの「生温さ」にもたぶん言いたいこともあったんだろう。
それでも、評論家のように批判だけするのではなく、自分で動くこと、周囲を動かすことの大切さを訴えていた。

職場でも痛感する。
いろんな意味で「本当に強い人」は、虚勢を張らずに自分で動く。
そして、みんな目線が低いし、温かい。
そんな記者が増えれば、もっと新聞も読まれると思うんだけど・・・。

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◆没後１年記念講演会「小田実の文学」

10月４日（土）18時半、東京都千代田区美土代町７
　　　　　　　　住友不動産ビル３階、ベルサール神田　　

講演　ドナルド・キーン（コロンビア大学名誉教授）
　　　鶴見俊輔（哲学者）
　　　澤地久枝（作家）

会場費　１５００円

主催　　岩波書店、大月書店、集英社、新潮社、古藤事務所
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無防備地域

Weblog/ 2008年09月28日 17時39分22秒
あの軽〜い口調には、なんだかムズムズしてくる。
麻生太郎首相が、「集団的自衛権」に関する憲法解釈の見直しの必要性に触れた。
どんな主張も自由だけれど、長年議論のある問題の重要さに比べ、口ぶりがあまりに軽い感じがする。

そんな中、市民レベルで、平和を実現しようという運動が静かにまた盛り上がりを見せている。
「無防備地域宣言」を目指すという運動だ。
紛争時に、戦力を持たないことを自治体レベルで宣言し、その代わりに住民の安全を確保するという考え方だ。
そうした仕組みを条例にしようという動きが、４年前から全国各地で相次ぎ、現在も大阪府寝屋川市、京都府精華町で署名運動が展開中。
以前、取材した人たちのつながりから、活動の様子が連日メールで届く。

大阪で運動が始まった04年以降、何度かしつこ〜く記事にした。
（デスクはなかばうんざりしていたけれど・・）
その後、運動は全国の自治体に広がり、フランスやドイツの新聞にも取り上げられたが、日本国内のメディアでは大きなうねりにはならなかった。
それどころか「ネット右翼」にたたかれる始末・・・。

国が進める「国民保護法制」とも真っ向から対立する概念で、外務省も運動を事実上、認めていない。
しかし、運動は勝手な空想ではなくその法律上の根拠は、ジュネーブ条約という重要な国際法にある。
感情的、感覚的に、国の防衛を語る首脳よりも説得力はあると今でも思う。
住民発、地方発の運動を支える役割がメディアにあってもいい。


★無防備地域宣言全国ネットワーク
http://peace.cside.to/


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　＜関連記事＞


■無防備地域宣言：武力に頼らぬ平和を　２０以上の自治体で運動の輪が拡大

　憲法９条の理念を地域から実現しようと、「無防備地域宣言」を目指す平和運動が全国に広がっている。近畿を中心に２０以上の自治体で準備が進み、フランスやドイツの新聞も掲載。市民団体を結ぶ全国ネットワークは、海外のＮＧＯ（非政府組織）や国際機関と連携し、国際シンポジウムの開催や国内外の著名人１０００人署名を計画している。【鵜塚健】

　同宣言は、ジュネーブ条約の第１追加議定書に規定。兵器の撤去や軍事行動を支援しないことなどを条件に宣言すると、敵国の攻撃を受けないとされる。
　昨年６月、大阪市で市民５万人以上の署名を集めて宣言の条例化を請求。市議会が否決したが、大阪府枚方市や東京都荒川区でも署名運動が起きた（いずれも議会で否決）。
　さらに兵庫県西宮市で６万人を目標に署名運動が進み、京都市や大津市、奈良市などでも年内に始まる予定。東京都国立市では市長自らが同宣言の実現性を検討しているほか、北海道から沖縄県まで２０以上の市民団体が運動を計画中だ。
　海外でも注目を集め、昨年１２月、仏紙「ル・モンド」が各地の運動を取り上げたほか、ＮＧＯの関心も集まっている。全国ネットの桝田俊介さん（５６）は「運動拡大の背景には、憲法改正の動きや有事関連法に対する不安がある。海外とも連携し、武力に頼らない平和を訴えたい」と話している。

　2005年５月９日　毎日新聞

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オーバーシックスティー !

Weblog/ 2008年09月26日 10時51分43秒
ポール・マッカートニーが25日、イスラエルで初のコンサート！
故ジョン・レノンの名曲「ギブ・ピース・ア・チャンス」を熱唱し、平和への祈りを込めた。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7636867.stm

ビートルズ全盛期の1965年、同国は「若者を堕落させる」と入国を拒否。それ以来、43年ぶりに実現したコンサートだった。
駐英イスラエル大使は今年、元メンバーらに「深く後悔すべき歴史的怠慢」だったと謝罪の文書を送付したらしい。

元気な66歳！
ポールはビートルズ時代、「ウェン・アイム・シックスティフォー」（「ひらけポンキッキ」で　イモムシみたいなのがはう場面に流れてたやつ !）を歌い、老人になった時の自分を揶揄。
「64歳になっても僕を必要としてくれるかい?」と歌っていた。
当時はそんな高齢になることは想像してなかったんだろうけど、実際に超えてしまった。

皮肉にも64歳になる直前、離婚を発表。100億円を超える巨額賠償金を支払った。新恋人は18歳下だという。


ちなみにもう１人のおっさん、リンゴ・スターは68歳！　息子は「THE　WHO」のおじさんたちに交じってドラムで活躍している。親子で現役。
エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、ロバート・プラント・・・。
み〜んな60歳を超えている。




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スマイル作戦

Weblog/ 2008年09月25日 16時11分57秒
エチオピアでの誘拐事件は、国際医療支援団体「世界の医療団」（本部・パリ）の日本人女性スタッフが巻き込まれた可能性が高まっている。

この団体のキャッチフレーズは、
「私たちはあらゆる病と闘います。不公正という名の病とも」
世界中の貧困地域、紛争地、災害被災地に医療スタッフを派遣し、阪神大震災の被災地でも活躍した。

団体の柱となる活動が「スマイル作戦」だ。
先天的な疾患や戦災が原因で、顔や身体に奇形や損傷が生じた人たちに修復のための外科手術などを行っている。
“ごく普通”の生活、そして笑顔を取り戻すためだという。
医療の格差が、笑顔の格差につながってはいけない。

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＜関連記事＞

◆ひと：途上国で顔の治療を続ける形成外科医
　　　 　◇与座聡（よざ・さとし）さん（５２）

　命に別条がないため、治療が後回しにされがちな顔の傷。医師不足の途上国で多くの人が苦しむ。先天性疾患で生まれた子が「何かのたたり」などと差別を受けるケースも多い。こうした人々に笑顔を取り戻そうと、ＮＧＯ（非政府組織）「世界の医療団」（本部パリ）が実施するボランティア「スマイル作戦」に１０年以上参加し、３００人以上を治療してきた。

　形成外科医としての腕を買われ、声がかかったのは大病院に勤務していた９６年。行き先は内戦で大虐殺があった直後のルワンダだった。手術室には「銃の持ち込み禁止」の張り紙。銃弾であごを撃たれた兵士や、顔にやけどを負った子供たちが並んだ。農耕具のかまで切られた深い傷跡など、困難な治療も多かった。

　約１カ月滞在し帰国後、自分の後にルワンダ入りしたスペイン人医師たちが、同じ手術室で戦闘に巻き込まれ死亡したことを知った。「逆でもおかしくなかったのに、私は無事だった。この活動を続けろということでしょうか」。活動時間を確保するため、大病院を離れ自ら開業。カンボジア、ベトナムなど７カ国で治療にあたった。
　「結果を残さなければ意味がない。差別され、笑顔を忘れていた人が、治療後に笑う顔を一人でも多く見たい」。今月もニジェールに飛んだ。
＜文と写真・篠田航一＞

　■人物略歴
　沖縄・宮古島出身。岡山大医学部卒。「百人町アルファクリニック」院長。趣味はアユ釣り。
　
　2008年３月24日　毎日新聞朝刊



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世襲大国

Weblog/ 2008年09月25日 03時42分11秒
なんだか軽〜い感じの麻生太郎内閣が発足。
麻生氏は、「マンガおたく」を自称しているけれど、元来賢い人が言うのであれば余裕やユーモアを感じるけれど、もともと知性があんまり感じられない暴言癖の政治家に言われても、あんまり笑えないなあ・・・。
その辺の自覚がないのが、なんとも寒い。

24日夜は、朝刊の当番に入り、米国や韓国、中国など海外からの「麻生内閣」への反応をチェックしていたところ、フランスの主要紙の論調が目を引いた。
麻生氏に限らず、福田、安倍、小泉もみんな父親が元首相または大臣で、近年６代の首相のうち５代が世襲政治家だと指摘。
自民党に限らず、野党党首の小沢一郎も同様であることに触れ、歪んだ日本の「同族政治」を厳しく批判していた。


そもそも総裁選のメンバーも世襲政治家が勢ぞろいだった。
５人とも、比較的セレブの多い私立高校から私立大学に進学。
総裁選中に「私だけセレブではない」と強調していた小池百合子氏も、父親は落選したものの国政に出馬した実業家だ。
結局、同じ仲間だけで争っている感じ。なんだか茶番に付き合わされている気がしてくる。

この２、３日、テレビや新聞はみんな血眼になって新閣僚人事を予想していた。
時間が経てばすぐにわかるそんな情報が本当に読者に必要なんだろうか。
こんな世襲ばかりがまかり通る国政のあり方がもっと問われるべきだと思う。


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深夜になり、エチオピアで日本人女性誘拐の情報。
志が高い人ほど、犠牲になるという矛盾。
また長く引きずりそうな予感も・・・・ああ、悪夢。


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秋の空とメロンパン

Weblog/ 2008年09月23日 22時31分11秒
最近、休日になるとアホみたいに寝てる！
この１年近く続いている寝不足の取り戻しか、それとも単なる現実逃避か。
とにかく、なかなか布団から出られない。

というわけで、久々に一念発起し、午後からネットで探した千葉駅近くのプールへ（ジャグジー、サウナ、風呂付）。
スピードは遅くても黙々と長距離を泳ぎ続けるおじさんたちに刺激を受け、１５００�辰曚姫砲い澄�

プールを出ると、高〜い秋の空。
モクモクとした暑苦しい夏の入道雲と違い、秋の雲は見ていて気持ちがいい。
なんだか少しだけやる気がわいてくる。

その後、近くの「ベローチェ」でカフェオレ休憩。
最近、ここのメロンパン（１４０円）にはまってる。
少しわざとらしいオレンジ色のメロンクリームが程よい甘さ。
それに網目部分の甘い生地も絶妙だ。
美味しいメロンパン情報、だれかお願いします！









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日本かルワンダか？

Weblog/ 2008年09月23日 01時21分05秒
予想通り、麻生太郎氏の圧勝で終わり、初の女性宰相は、ひとまずお預けになった。（別に応援していたわけじゃないけど・・）

少しだけかかわった自民党総裁選の取材。
偉い先生？には全く食いこめなかった（ダメダメ！）が、裏方の秘書から聞く話が意外と面白いことに気づいた。
そのひとつが、女性の国会議員がまだまだ主流になれない原因。
それは、全く協力し合わないことだという。

女性の進出がまだまだ遅れている日本では、バッジをつけるには、現実問題として、かなりの高学歴をふまえたキャリア、それに美貌までが必要とされる。
日本の女性は何とも大変だぁ・・・
となると、結果的に、相当プライドの高い人ばかり集まり、だれもが「私が一番美人で賢い」と自負していて、みんな競い合っているんだとか。

そういえば、某女性議員の部屋には、スナップ写真が事務所の壁一面を埋め尽くし、ファッション雑誌に取り上げられた特集記事のコピーまで置いてあった。
別の女性議員の部屋には、自分の名前を強調したタイトルの著書が山積み！　挨拶代わりにもらった本には、いかに小さいころから自分が頑張って長い間、勝ち抜いてきたかが書きつらねてある。
確かに苦労はわかるけれど、さすがに繰り返されるとう〜んざり。

男社会の壁を打ち破るために、人一倍頑張ってきたプライドが、かえって女性同士の結束を邪魔する。決して本人のせいではないけれど、ベクトルは前に向いていないのは事実だ。
女性だけで固まることが絶対的にいいことではないけれど、なんだか悲しい気もしてくる。
普通の女性の普通の視点を当たり前に取り入れるためには、やっぱり女性枠でも作らないとダメなんだろうか。

そんな中、興味深いニュースが目についた。
アフリカ・ルワンダの国会議員の過半数を女性が占める勢いだという。
民族同士の内戦による大虐殺で、悲惨なイメージがこびりついたルワンダ。
女性の声が強く反映されるようになれば国は確実に変わるだろう。
批判を受けるのを承知で言うと、イジイジしたとした争いや足の引っ張り合い？は女性特有のような気がするけれど、命を育む女性はきっと戦争は好まないのではないか。
それだけでも大きな一歩だ、と思う。

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＜関連記事＞

【ナイロビ１９日共同】アフリカ中部ルワンダで１５日投票が始まった下院選（定数８０）で、国レベルの議会選としては世界で初めて、女性が過半数の議席を獲得する見通しであることが１９日までに分かった。ロイター通信などが伝えた。

　同国選挙管理委員会のカラングワ委員長はロイターに「最終結果には至っていないが、女性議員が５０％を超えるのは明らかだ」と話した。
　同国では１９９４年に大虐殺が起き、男性の人口が減ったこともあり、カガメ大統領率いる現政権は女性の政界進出に熱心といわれる。憲法でも、女性議員数が全体の３０％を超えるよう規定している。

　同国の下院はこれまでも、下院または１院制議会として女性議員の比率が世界で最も高い４８・８％だった。今回の選挙では、少なくとも５５％に達するとみられている。政党別では、与党ルワンダ愛国戦線（ＲＰＦ）が圧勝を確実にした。

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20円の力

Weblog/ 2008年09月19日 01時25分19秒
低カロリーのランチを食べて、手軽なアフリカ支援を――
こんな取り組みが広がりを見せている。
中心で運動を進めている人たちは、本当に素敵な人たちだ。
やれることを一歩ずつ。
わかっちゃいるけど、難しい・・・


http://www.tablefor2.org/jp/index_jp.html

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＜関連記事＞

■知りたい！：広がるＴＦＴ　ランチから２０円、アフリカの子供に

　◇日本発の活動、現在６１企業・団体で

　社員食堂でカロリー控えめのランチを取って食事代の一部をアフリカの子供への給食支援に充てる「テーブル・フォー・ツー（ＴＡＢＬＥ　ＦＯＲ　ＴＷＯ＝ＴＦＴ）」運動が広まっている。社員の健康対策と国際貢献を両立する日本発のユニークな活動として、現在６１企業・団体が参加しているという。ＴＦＴはどう役立っているのか？【鵜塚健】

　世界保健機関（ＷＨＯ）などによると、途上国では約８億５０００万人が飢餓に苦しむ。その一方、世界では約１６億人が太りすぎだという。
　そんな「食の不均衡」を解消できないかと、近藤正晃ジェームス・東大特任准教授ほか若手政財界のリーダーらが集まり、「ＴＦＴ」を発案した。ちょうどアフリカの給食１食分にあたる２０円を食事代から寄付する仕組みで、途上国の子供と一緒に食卓を囲むイメージから名付けた。

　社員食堂などから届いた寄付金は「ＴＦＴ」事務局（０３・５７７１・４１１７）が取りまとめ、世界食糧計画（ＷＦＰ）などを通じウガンダ、ルワンダ、マラウイの３カ国で学校給食費を支援する。
　事務局長の小暮真久さん（３５）は６月上旬、ウガンダを訪ねた。首都から車で５時間のルヒイラ村。山あいに集落が点在し、バナナとトウモロコシ栽培で生計を立てる貧しい地域だ。

　訪問先のニャカムリ小中学校では始業前、朝食のおかゆが子供たちに配られていた。トウモロコシの粉を練り、豆と野菜のスープをかけた食事は昼食になる。この地域で子供たちは、水くみやヤギの世話など貴重な労働力だ。就学率は低かったが、２年前に給食を始めてから生徒数は約３８０人から約６３０人と大幅に増えた。同校のフローレンス校長は、小暮さんに「生徒は将来の仕事や夢を語るようになった」と、給食が与えた変化の大きさを語った。
　国連は００年に途上国の貧困削減計画「ミレニアム開発目標」を設定。アフリカ１０カ国の７９の村をモデル地域の「ミレニアム村」に指定、ルヒイラ村もその一つだ。

　計画の障害となりかねないのが、食糧高騰。トウモロコシの調達に費用がかさむため、給食の配給量を減らしたり、ビスケットの配給でしのいでいる。同校は、校庭で野菜の苗木を栽培。地域住民にも苗木を配り、収穫後は一部を食材として持ち寄ってもらう。保護者も調理に参加する。「給食をきっかけに、学校を核にした地域づくりが進んでいる。給食支援の重要性を痛感した」と小暮さん。

　今年５月から本社や工場など８カ所でＴＦＴを始めた住友化学（東京都中央区）は、これまで約６０万円を寄付した。ＴＦＴ事務局が集めてアフリカに送った給食費は約１８万５０００食分。日本発の運動はインドに伝わり、米国や英国でも準備が進められている。

毎日新聞　2008年9月13日　東京夕刊

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壁

Weblog/ 2008年09月19日 00時26分28秒
書き込みストップから１週間経ち、反省！

あっという間にパラリンピックが終わってしまった。
自民党総裁選や金融不安のニュースにかき消され、かなり報道の量が減ったのが残念だ。

今回のパラリンピックは、障害区分の区分けが変更（統合）され、日本人のメダルが減った。重い障害の人が軽い人と一緒にされ、競技レベルの高さに苦しんだためだ。

その一方で、「壁」を超えてしまう偉業にも驚いた。
ポーランドの女子卓球選手はわずかしかない右手を駆使し、パラリンピックで奮闘。オリンピックでも卓球団体戦で出場した選手だった。

南アフリカの女子競泳選手は、パラリンピック前のオリンピックの遠泳（オープンウォーター）にも出場し、気を吐いた。
障害者と健常者という区分すら無意味にしてしまう圧倒的な力だ。


人間って何でも壁を作って、カテゴリーに分けることが好きなんだなあ、と最近痛感する。
人種、宗教、もっと身近で言えば会社、学歴、収入・・・。
壁や区分を作ると、考えやすいし、自分を安全な場所に置けたりもする。
でも、そんな壁を超え、考えたり、行動できたりする人は魅力的だ。

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命より・・・

Weblog/ 2008年09月12日 22時35分49秒
「命より大事なものがある！」


詰めかけた自民党議員、支持者らもさすがにドン引き！だった。
会場の後ろの方に座って聞いていて、震えた。

11日にあった自民党総裁選の立会演説会。
軍事オタクな元大臣がまた吠えていた。
どうやら何としても血を流さないと気が済まないらしい。

たぶん純粋な人なんだろう。
大好きなキャンディーズのミキちゃんにでも怒ってもらわないとダメなのか。


都合のいい部分だけ「愛する家族」や「大切な人々」という言葉を引用するのだけはなんだか我慢ならない。


イラクの犠牲者は報道されただけで、もうすぐ10万人・・・。
カウンターは毎日動いている。
http://www.iraqbodycount.org/


＜関連記事＞

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■自民党総裁選　立会演説会要旨


◇テロとの戦い忘れるな−−石破茂氏（５１）

　今日は何の日か。「９・１１」だ。今朝、自民党の国防関係合同部会で亡くなった日本人２４人に黙とうした。あの衝撃を私は忘れることができない。
その前に湾岸戦争があった。
　　(以下、一部略）
　ある米国人から「息子は湾岸戦争で命を落とした。カネをやるなら命を返してくれるか」と言われた時の恥ずかしさ、悲しさ、悔しさを忘れられない。今、その日本に戻ろうとしているのではないか。
　多くの国がアフガニスタンで犠牲を払っている。どの国民にも愛する家族、大切な人々がいる。それでもテロとの戦いに勝とうとしているのはなぜか。

　★命よりも大切なものが自由であり、民主主義。だからこそ各国が戦っている時に、我が国はこんなことで本当に良いのか。

2008年９月12日　毎日新聞朝刊
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国際未標準

Weblog/ 2008年09月12日 01時16分35秒
合法的な「殺人」ってあるんだろうか。
また、死刑が執行された。

「テロとの戦い」を正当化するのに持ち出される「国際社会」は、完全に死刑廃止の流れに動いている。
昨年12月、政府が大好きな国連だって、死刑停止を求める決議をした。

にもかかわらず、なぜか日本は死刑になんだか妙に積極的だ。
不要な時ほど過剰に周辺の「空気」を読んで、本当に大事な時に「空気」を読まずに周りとちょっとずれた行動を取っている国。
もしかして日本ってかなりＫＹな国なのでは？

被害者感情に報いるには、ほかにも方法がある。
死刑の抑止力には全く根拠がない。

目には目を、歯には歯を！
ん？　歴史の授業で「メソポタミア文明」のところで習ったよなあ。
数千年を経て、日本人って進化しているのか？

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アムネスティ・インターナショナル日本からメールが回ってきた。



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◆アムネスティ日本支部声明:死刑の執行に抗議する
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死刑執行に抗議します。
本日、３人の死刑確定者に対して死刑が執行された。執行されたのは、大阪拘置所の萬谷義幸さん、山本峰照さん、東京拘置所の平野勇さんである。

従来と同様に今回の執行についても、本人や家族を含め誰にも事前の予告はなく、突然の執行となった。今回の執行でも、執行後に昨年12月の執行以来5回目となる死刑囚の氏名及び罪状の公開が行われた。しかしそれ以外の情報は一切公開されていない。死刑確定のプロセスや、確定後の再審請求、恩赦請求の棄却時期などの死刑囚の基本的人権の尊重において極めて重要な情報が開示されていない。

今回の執行は前回の執行から3カ月弱で行われたものであり、法務大臣が交代しても日本は年間4〜6回の執行を維持する姿勢を鮮明にした。また今回の執行は市民的及び政治的に関する国際規約（自由権規約）の日本国政府審査を翌月に控えているにも関わらず行われたものであり、国際社会の死刑廃止の潮流に対し敵対するものである。

死刑廃止をはじめとする人権の尊重は、すでにほとんどの国が認める公益である。東アジアを見ても、韓国では10年間、台湾では2年半の間死刑執行は行われておらず、中国でも近年執行数は激減している。さらに米国でも死刑執行は抑制傾向にある。日本が死刑執行を促進していることは、国際社会には異様な状態にあると映っている。アムネスティ・インターナショナルは極めて深い失望と重大な懸念を表明する。

今回執行された平野勇さんは2006年9月1日に死刑判決が確定し、2年あまりで執行された。山本峰照さんは2006年3月20日に死刑判決が確定し、2年半弱で執行された。また、山本さんは一審判決の後に自身で控訴を取り下げ、確定した。山本さんの一審では「期日間整理手続き」が適用されたが、裁判員制度導入を見据えて始められた同手続き適用後、初めての死刑判決である。初公判からわずか2カ月、4回目の公判で判決が言い渡された。

アムネスティは犯罪を処罰してはならないと主張するものではない。犯罪に相応の刑を科すことは必要である。しかしその方法が生きる権利を否定するものであっては、基本的人権の尊重を旨とする法秩序とは相容れない。現代の社会は、そうした法秩序の理解の下に存在しているのである。死刑という刑罰は、現代社会にとって、到底受け入れがたい。

いかなる人も政府も人を殺す権利はない。これまで死刑が他の刑罰に較べ特別に犯罪抑止効果を持っていることは証明されていない。米国のニュージャージー州においても昨年12月に犯罪抑止効果が特別に存在しないことを根拠の1つに挙げ、死刑を法律上廃止したという例もある。日本政府には、死刑に頼らない刑事司法制度を構築すべき国際的な義務があることを再度認識することを求める。

国際社会ではすでに国連加盟国の70％以上にあたる137カ国が法律上又は事実上、死刑廃止を達成している。昨年12月には全国連加盟国の死刑廃止を念頭に置いた死刑執行停止を求める決議が採択された。

本年10月には、自由権規約に関する第5回政府報告書が自由権規約委員会によって審査される。死刑をめぐる日本政府のこうした態度は、極めて厳しい追及を受けることになるであろう。

日本政府が、一刻も早く人権の原則に立ち戻り、死刑の執行を停止し、近い
将来に全面的に廃止することを、アムネスティは強く期待するものである。

2008年9月11日
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本


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あれから７年

Weblog/ 2008年09月11日 01時56分58秒

世界の「座標軸」を変えてしまったＮＹでの「９・11」から７年。

以来、「テロとの戦い」という実に便利な言葉が生まれた。どんなに醜くい行為でも、不合理で理不尽な行いでも、この言葉にかかるとすべてが正当化されてしまう。

複雑な思考を停止して、物事をうまく進めるには都合のいい言葉だ。だから、霞が関や永田町ではよく重宝される。

この言葉の陰で、イラクやアフガンでどれだけ関係ない市民が犠牲になったのか。

    ×　　　　　×

イラクで病気で苦しむ子供たちを支援する「ＪＩＭ−ＮＥＴ」（日本イラク医療支援ネットワーク）の佐藤真紀さんからメールで行事案内（下記）が来た。

イラクでは、劣化ウラン弾が原因とみられる小児がんの子どもが急増。治安の悪化、薬や医療設備の不足が苦しみに拍車をかける。佐藤さんはそんな子どもたちを今も支え続けている。

 「イラク戦争を支持した日本人の責任はないんでしょうか」

何度か取材でお世話になった佐藤さんは、大事な問いをいつも穏やかな口調で投げかける。決して強制もしない。

 現場の情報が乏しくなる中、少しでもテロとの戦いの実態に少しでも近づく機会は貴重だ。プラモデルの世界に閉じこもりながら、戦争や安全保障を声高に語る元閣僚にも聞いてほしい。 　

ＪＩＭ−ＮＥＴのアドレスは以下

http://www.jim-net.net/contents.html

 

　×　　×

＜関連情報＞

 ■9月11日(木) 文京 (東京)

【シンポジウム】 9.11から7年 〜それでも対テロ戦争を続けるのか〜

2001年9月11日に起こった同時多発事件から7年。あの日から世界は大きく変わりました。アフガニスタンやイラクは「対テロ戦争」の舞台となり、多くの民間人被害者を出し続けています。これらの地域はこの７年にどう変わり、今どんな状況にあるのでしょうか。それぞれの国を担当するJVC関係者が報告するとともに、アフガニスタン、パレスチナ、そしてイラクの隣国ヨルダンと電話をつなぎ、そこに生きる人々の生の声をお届けします。座談会では現場の報告を深めるとともに、日本にいる私たちと「9.11後の世界」との関わりを、会場の皆さんの意見も交えて話し合います。

　< 現地報告 > アフガニスタン：長谷部貴俊、イラク：田村幸恵、パレスチナ：藤屋リカ　

< 座談会 > 谷山博史（JVC代表）、佐藤真紀（JIM-NET事務局長）、伊藤和子（HRN事務局長） 司会：郡司真弓（WE21ジャパン理事長）

■ 日時：9月11日（木）19：00〜21：00

■ 会場：文京シビックセンター 4階区民ホール (文京区春日1-16-21 Tel 03(3812)7111) 　　 地下鉄 後楽園駅・春日駅　徒歩１分、ＪＲ総武線 水道橋駅 徒歩8分

■ 500円 (JVC会員は無料)

■ 主催：日本国際ボランティアセンター(JVC)

■ お申込：JVC TEL 03-3834-2388　担当：藤屋　jvc-jer★ngo-jvc.net(★を@に変えて送信してください。)

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言葉の軽さ

Weblog/ 2008年09月10日 22時23分56秒
自民党の“お祭り”が始まった。
永田町の自民党本部には連日、数百人の記者が詰め掛けている。
５人の候補で、経済政策などは幅広く主張が展開されるが、テロとの戦いについては主張はほぼ一緒だ。「何としてもテロ特措法の延長を」

なかでも、プラモデル好きの元防衛相の記者会見での発言には、パソコンを打つ手が止まった。
「憲法違反だからすぐやめようとか、油が高いからすぐやめようと言うが、そのような無責任ではいけない。特措法の延長はもとより、一般法という日本の国が国益のために世界のためにできる方策を示すべきだ」

ん？　憲法を守ることが無責任・・・？
独特な落ち着いた口調で語られると、なんだか不思議な逆説に騙されそうになる。
憲法違反かどうかの議論をすることすら意味がないとも取れる発言。憲法を軽々しく語ることこそ究極の無責任じゃないのか。
すわった目つきと不自然な笑みが余計になんだか不安を増幅させる。


耳障りがよく、わかりやすいロジックは警戒が必要だ。
「国際社会がテロとの戦いに取り組む中、日本だけが参加しないでいいのか」
これも外務省や与党幹部がよく使う語り口だ。

都合のいい時だけ突然登場する「国際標準」。
日本が特異な立場を取り続ける難民政策や死刑制度などの議論にはなぜか絶対に持ち出さない。






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もうひとつの五輪

Weblog/ 2008年09月07日 00時41分03秒
北京でパラリンピックが開幕した。

忘れられないアスリートがいる。
兵庫、大阪勤務時代に継続的に取材させてもらった全盲スプリンターの斉藤晃司さんだ。
日本国内では敵なし。８年前のシドニーのパラ五輪では１００�辰妊瓮瀬襪泙任△醗貶發裡完漫�
その後、記録を伸ばして４年前のアテネでは、念願の金メダルを目指したものの、決勝に進めず涙を飲んだ。

斉藤さんの取材ではいつも圧倒された。
障害のあるなしとかは全く関係ない次元で、天性の明るさと抜群に人を引きつける力を持っていた。
夜の陸上競技場では、常に回りに人の輪ができて、笑いに満ちていた。
そんな魅力にひかれ、シドニーの時もアテネでも陸上経験豊富な優秀なコーチや伴走者が自然と現れた。
斉藤さんを同じアスリートとして真剣に向き合い、一緒に夢を追いかけていた。

その後、斉藤さんは新しい道で着実に歩みを進めている。
地元・兵庫県三田市でマッサージを開業。
地域に根ざして仕事をし、障害を持ったアスリートとしての人生を子どもたちに語っている。結婚して、１児の父親にもなっていた。

シドニーの８年前、アテネの４年前から果たして自分はどれだけ成長したんだろうか。う〜ん、答えに詰まる・・・。

斉藤さんのホームページ「Saito's world」は以下から
http://www.ne.jp/asahi/ja/asd/saitou/

　×　　　×

＜関連記事＞

■アテネ・パラリンピック：陸上男子１００　全盲で最速目指す−−三田出身・斉藤さん
　◇シドニーでは４位「１１秒６２」更新だ！

　障害者スポーツの祭典「アテネ・パラリンピック」が１７日（日本時間１８日未明）、開幕する。注目の１人が、兵庫県三田市出身で全盲の陸上男子百メートルに出場する斉藤晃司選手（３１）。前回のシドニー大会（００年）では４位に終わったが、今季の世界最高記録を出すなど好調だ。今春結婚した妻にも支えられ、悲願の金メダルを目指す。（３面参照）

　斉藤選手は兵庫県宝塚市の甲子園大学に通っていた２０歳の時、交通事故で視覚を失った。一時は落ち込んだが、陸上競技に転向、シドニーパラリンピックでは、四百メートルリレーで銀メダル、百メートルは４位だった。
　その後、筑波大付属盲学校（東京都文京区）に入学。点字や鍼灸（しんきゅう）の勉強に追われ、練習から遠のいた。しかし、「全盲で世界最速」という夢は捨てきれず、練習再開。健常者と一緒の陸上大会で勝負強さを身につけたり、二百メートル日本記録保持者の末続慎吾選手が取り入れて注目された「ナンバ走り」も導入した。
　国際大会では、伴走と一緒に走るのが原則で、小学校教諭の土田政志さん（２６）が毎日夜の練習に付き添う。また今年４月には、障害児教育を大学院で学んでいた真理さん（３０）と結婚。記録計測などを手伝ってきた。
　アフリカや欧州のライバルたちが１１秒台後半にひしめくが、自身の日本記録（１１秒６２）を更新すれば、金メダルの可能性は高い。斉藤選手は「アテネは最後のレース。十分に練習も積んできた。金メダルを取って、今後の人生に向けた自信にしたい」と話す。決勝は、真理さんの誕生日の４日後の２２日。プレゼントは「金メダル」と決めている。【鵜塚健、写真も】
■写真説明　最後の調整をする斉藤選手（中央）。左は妻真理さん＝東京都江東区の夢の島競技場で２日

2004年９月17日　毎日新聞　大阪夕刊

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ストーンズ ！

Weblog/ 2008年09月06日 15時56分27秒
まだまだブログの活用法がわからない。
試しにブログパーツなるものを初めてつけてみました。

いいなあ〜！　誰か買ってくれ〜

と思ったら１年前のやつだった。


「夏終わり　弱った気持ちに　ストーンズ！」


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