アドバイザーを活用して起業
IT企業への就職、派遣エンジニアを経て起業。中小企業のITを支援し、経済の活性化につなげたい
小学生の頃からパソコンに慣れ親しみ、ソフトウェアの開発に興味をもった成瀬真之さん。
大学時代は、パッケージソフトメーカーへの就職を希望していたが、就職活動時にシステム開発という仕事を知り、そのニーズの高さと市場規模の大きさに驚いたという。
地元のシステム開発会社へ就職した後、派遣エンジニアとして活躍。激務をこなしながらも、起業への道を着実に歩んでいった成瀬さんを紹介する。
大学生時代には自作のゲームをホームページで公開し、それがゲーム雑誌でたびたび紹介されたという成瀬真之さん。卒業後は地元のIT企業に就職したが、わずか2年で起業を決意したという。
「いくつかのシステム開発を手がけてみて、この仕事はニーズが非常に高く、独立しても十分やっていけると感じたんです。フリーランスで活躍している方は多く、そのほうがリスクも少ないのですが、個人でいる限り大きな仕事は請けられない。ならば思い切って会社を立ち上げようと思ったんです」
起業するならマーケットの大きい東京で、と考え4年前に上京。しかし、すぐに起業はせず、派遣エンジニアの道を選択した。さまざまな企業のプロジェクトに携わりながら社会経験を積み、人脈を広げていったという。激務をこなしながらも、経営を学ぶために中小企業診断士のスクールへ通ったり、SOHO向けのサイトでクライアントを探すなど、起業の準備も進めていた成瀬さん。
「上京したては2~3年で派遣を辞めて起業しようと思っていたのですが、あっという間に4年目を迎えてしまいました」
そんな時、新聞広告でドリームゲートの存在を知る。さっそくアクセスしたところ、その充実した内容に刺激を受け、起業への意欲が増したという。
「中でも起業家の体験談には勇気づけられましたね。派遣を辞めるタイミングを迷っていましたが、『いま関わっているプロジェクトが終わったら開業しよう』と奮起したんです」
ドリームゲートに登録して半年後、派遣会社を退職。クライアントも数社獲得し、会社設立の手続きを始めようとした時、設立形態で大いに悩んでしまったという成瀬さん。そこでドリームゲートの無料相談を思い出し、アドバイザーの高橋秀次さんに相談した。すると、多数の会社設立に携わった経験を踏まえて、具体的にアドバイスしてくれたという。
「高橋さんの説明は分かりやすくて説得力がありましたね。その後も数回お会いして、設立の事務手続きまで指導していただきました」
2005年4月、念願の起業を実現した成瀬さん。来年には従業員を雇用し、大きなプロジェクトに関わることができるよう、今は一人でビジネスの地固めをしている最中だ。
「一企業として依頼を引き受けるので、派遣エンジニアの時よりも責任感が増し、納品時の達成感も大きいんです。そこにやりがいを感じて、楽しみながら取り組むようになりましたね」
これまではシステム開発がメインだが、将来的にはコンサルティング業務も手がけたいと話す成瀬さん。依頼を受けるだけでなく、ITの導入支援や、そのための教育・研修をも積極的に提案し、クライアントのビジネスチャンスをつくる。そして多くの中小企業の成長に関わりたいと夢を膨らませている。
【起業まで】
2001年12月 : 上京し、派遣エンジニアに。起業を決意。
2005年1月 : 派遣会社を退職、ドリームゲートを利用
2005年4月 : 有限会社e・ナレッジ設立
【会社概要】
有限会社e・ナレッジ
開業 : 2005年4月
資本金 : 300万円
URL : http://www.e-knowledge.co.jp/
【担当アドバイザー】
高橋 秀次
成瀬さんが起業されるに当って、法人設立費用をできるだけ節約したいとのご希望でした。そこで、面談相談の結果、法人設立書類はすべてご自身で作成する一方、定款の認証は、私が代理人となって電子定款を作成し、費用を節約しつつスピーディに法人を設立されました。
専門領域:法人(会社)設立手続き、許認可、著作権
保有資格:行政書士、法務大臣承認在留資格申請取次者、東京都行政書士会著作権相談員
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