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【静岡】社会保健浜松病院が3月で休診 市が再建策提案へ2008年12月16日
浜松市南部で唯一の総合病院として地域医療を支えてきた社会保険浜松病院(中区中島)が、経営悪化や医師不足を理由に、2009年3月末で診療を休止する方針であることが分かった。運営主体の全国社会保険協会連合会(全社連)と社会保険庁の関係者が15日に浜松市役所を訪れ、鈴木康友市長に伝えた。 今後、新たな受け皿となる医療法人への売却か、あるいは廃止が想定されるが、全社連などは方針を明らかにしていない。 地域医療の中核を担う存在だけに、鈴木市長は強く反発し「休止は受け入れがたい。新しい移管先が決まるまで診療を継続してほしい」と求めた。 さらに市側は、再建に向けた提案の検討を始めるとしている。 同病院は、全199床で、内科、外科など16科目ある総合病院。二次救急当番病院や災害時救護所病院にも認定されている。 近年は医師不足で休診する科が相次ぎ、06年度から赤字経営に陥っていた。現在は11人の医師が在籍しているが、来年3月以降の医師確保が難しくなったという。 社会保険庁は今年10月、全国に53ある社会保険病院を年金・健康保険福祉施設整理機構にいったん譲渡したうえで、受け皿となる売却先を探している。 全社連本部は「関係方面と調整中でコメントできない」としている。
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