弘前市の健生病院(長谷良志男院長)がNPO法人の卒後臨床研修評価機構から認定を受けた。認定を受けるのは健生病院が県内で初めてで、関係者は喜びに沸いている。

 認定は書面審査と訪問審査で臨床研修プログラムなどを総合的に審査し評価する。医療の質の改善と向上を目指すため、臨床研修病院での研修プログラムなどを審査、評価により認定期間が異なる。健生病院の場合、4年間の認定を受けた。
 これまでに全国医療機関のうち認定を受けたのは、健生病院を含め54カ所。健生病院は12月1日付で認定を受けた。東北地方では2件目。
 健生病院は認定に向け、病院の施設、設備の整備、研修医の指導体制、修了後の進路など、8つの評価項目で審査を受けた。その結果、最高認定期間の6年には届かなかったものの、プライマリ・ケアの修得、地域医療の実践、指導医、指導者、事務担当者による適切なサポートの充実などで評価された。
 研修医の野村理さんは「医師、看護師、技師たちが研修医の教育に慣れていることも特徴の一つ。守備範囲の広い医師を目指す現在のプログラムに満足している」、また、プログラム責任者の竹内一仁医師は「認定は非常にうれしい。審査を受けることで病院全体の機能の見直しにつながった。研修医へのPRにもなる」とした。
【写真説明】認定証を手に研修医らと喜ぶ竹内医師(中央)