小学生のころの夢は「普通の人間になりたい」でした。当時は学校の成績も悪かったし、何一つ自慢できることなんてなかった。当時は女の子にも嫌われてたし。だからとにかく普通になりたかったんです。
![](/contents/010/788/249.mime7) 大人になったら普通のサラリーマンになれればいいと思っていました。実家は農家だったんですが、農家が嫌だったわけではないし、むしろ継げればいいなと思ってました。でも農業は厳しい世界なので、頭のよくない自分では足を引っ張るだけで無理かなと思っていたんです。
だからどこか自分を雇ってくれる会社があれば、そこで一生懸命働いて普通になりたいと思っていました。それと、家の近くの多摩川の河川敷に野球場があったんですが、どこかの工場の人たちが仕事が終わると集まってきて野球をやってたんです。子供のころから野球が好きだったので「ああ、いいなあ」と思いながらよく見てました。だから自分も大人になったら工場とかに勤めて、6時くらいから野球ができればいいなあなんて思ってましたね。
でも遊ぶことばかりじゃなく、物心つくころからアルバイトをしていました。小学生のころは新聞配達をしていましたし、野球場ではボールを拾って大人に買ってもらったりしていました。だから子供のころから商売っ気はあったんでしょうね。
中学、高校でも、「将来就きたい職業」はなかったです。そもそも親から勉強しろと言われた記憶がないんですよね。自分自身、勉強した記憶もないし。だから今思うと、のんびり育てられたのがよかったのかもしれませんね。環境的にはすごくいい育てられ方だったように思います。 |