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【サブカルちゃんねる】新旧「キャシャーン」の監督が語る (3/5ページ)
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「ロボットであっても、言葉を話し感情を持つようになれば人間と同じ。事情によって再生機能が失われ、キャシャーンという天敵が登場して、死を意識し生きることへの執着を強く浮かび上がらせる」と山内監督。人間とロボットのどちらが悪なのかを考えさせたオリジナル版の思想を進め、命あるものにとって欠かせない「生きることの喜び」を示すことで、現代社会を生きる人たちの共感を誘う。
■総監督から「お墨付き」
脚本、絵コンテ、演出、作画など大勢のスタッフがかかわるアニメ制作では、監督の意図をどう隅々まで反映させるかが大切になる。「キャシャーンSins」のように、深いテーマ性を持った作品では、なおのこと「こういうものを作りたいと出して、徹底させる」(山内監督)ことが課題となる。
全35話のオリジナル版をはじめ、半年1年と続くシリーズを作り続けてきた笹川氏は、そんな山内監督の疑問に「修正する時間をかなりとっていた」と振り返る。「同じような資質の人とめぐり会えれば楽」とも。そんな大先輩のアドバイスとともに、リメーク版へのお墨付きをもらった山内監督は、来春まで続く作品で“21世紀のキャシャーン”の完成に全身全霊を込める。(谷口隆一、写真も/SANKEI EXPRESS)