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【群馬】

非常勤3人派遣を検討 館林厚生病院小児科問題 群大、平日外来診療で

2008年12月16日

 群馬大医学部が館林厚生病院(館林市)に派遣している小児科の常勤医師引き揚げを検討している問題で、同大の鈴木守学長は十五日、小児科の体制維持を求める館林市と邑楽郡の六市町長に対し、平日の外来診療に対応できるよう、来年四月以降は非常勤医師三人を派遣する方向で検討していることを明らかにした。

 館林市の安楽岡一雄市長らはこの日、同大を訪れ、小児科体制維持を求める住民約十二万九千人の署名が集まったことを報告した。同病院小児科の常勤医は現在、同大から派遣の二人と研修医一人。同大は来年四月から常勤医一人を非常勤として派遣、新たに非常勤医師二人を確保することで必要な小児医療を継続したいとの考えを伝えた。鈴木学長は「入院治療維持は困難だが、平日の外来患者を診察できる体制が可能かどうか考えている」とした。

 安楽岡市長は「要望はあくまで現状の診療体制を変えないこと。館林市と邑楽郡の小児医療が崩壊しないよう大学側に最大限の配慮を求めたい」としている。

  (中根政人)

 

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