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【東京】

周産期医療PTが墨東病院など視察 妊婦死亡で発足

2008年12月16日

周産期医療の現場を視察した都のプロジェクトチーム座長の猪瀬副知事(中央)=東京消防庁で

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 都立墨東病院(墨田区)など八つの病院から受け入れを断られた妊婦が死亡した問題を受けて発足した、都の「周産期医療体制整備プロジェクトチーム(PT)」は十五日、墨東病院や東京消防庁などを視察した。

 PTには猪瀬直樹副知事を座長に、都の福祉保健局や病院経営本部などから計十人が参加。墨東病院の新生児集中治療室(NICU)、救命センターなどの視察に続いて、一一九番通報を受ける東京消防庁災害救急情報センターなどを訪問した。

 猪瀬座長は妊婦死亡の経緯を踏まえ、「どこで齟齬(そご)が生じ、どうすれば流れが変わったのか。患者の立場から物を考えていく」と説明。

 さらに「医師が絶対的に足りず、大学病院は医師の引きはがしをしている」とも指摘して、都立病院に勤務する医師の待遇改善など複数の切り口から、改善を模索していく考えを示した。

 

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