まず、工程は大まかに言って次の11ステップ。 1。猫の抜け毛を収集します。 2。指人形の型紙を作ります。 3。型紙をラップとテープでくるみます。 4。その上から、猫の抜け毛でくるみます。 5。洗剤をかけて表面をこすります。 6。ゆすいで、水気を切ります。 7。アイロンをかけ、圧縮し、乾かします。 8。中の型紙を外します。 9。尻尾を作ります。 10。表面のけばをカットし、形を整えます。 11。首輪や顔を付けて仕上げます。 |
<材料収集段階> | ・抜け毛提供猫(色柄はお好みで) ・猫のブラッシング用品(ラバーブラシ、櫛など) |
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<フェルト製作段階> | ・糸、ひもなど ・段ボール紙 ・ラップ ・幅広のセロハンテープ ・はさみ ・鉛筆またはペン ・毛糸洗い用洗剤 ・タオル ・アイロンとアイロン台、当て布 |
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<仕上げ段階> | ・はさみ ・ビーズ ・刺繍糸または毛糸 ・木工用ボンド ・爪楊枝または竹串 |
<材料収集段階> |
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1。好みの色柄の猫をブラッシングし、抜け毛を収集します。 ・ブラッシングの際、抜け毛がブラシ表面にたまって、シート状になることがあります。このシート状のまま外して、そのままの形で保管しておくと、 あとあと使いやすいです。 ・当家の黒猫「ち」の場合、7月初旬の時期でブラッシング2〜3日分ほどの抜け毛の分量で、指人形1つが作成できます。 (写真左から:好みの色柄の猫から抜け毛を収集し、シート状にたまった抜け毛はブラシからくずさずにはがします。2日でこのくらいとれました) ・抜け毛を保存する場合、シート状のまま平らに入れられる大きさの、乾燥した清潔な平らな空缶などにふんわりと入れておくと使いやすいでしょう。 ★海苔やクッキーの空缶などが向いていますが、残り香が移ることありますのでご注意を。 |
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<フェルト製作段階> |
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2。指人形の型紙を作ります。 (1)指に糸を巻き、指の太さを測ります。 (2)それを半分にした幅に、1、2割のゆるみを持たせ、型紙の幅とします。 (3)その幅と、指の長さに合わせて、段ボール紙に猫の形を描きます。 ★このとき、猫の首部分の幅をあまり細くしたり、胴体より頭部分を大きく描いたりすると、後で型紙が外せなくなりますので、基本的に緩やかな先細の形にしましょう。 (4)はさみで切り抜きます。 (写真左から:糸を巻いて指回りの長さを測り、それをもとに指人形の型紙の幅を決め、ダンボールに猫型を描き、切り抜きます) |
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3。型紙をラップとテープでくるみます。 |
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(1)型紙を、ラップでくるみます。 |
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(2)その上から、幅広セロハンテープをまず片面に貼ります。 ★細い幅のテープの場合、隙間ができないよう、端を重ねて何本分かで貼りましょう。 |
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(3)カーブしたところには切り込みを入れたりして、できるだけ型紙に沿わせるように反対面に折り曲げて貼り付けます。 ★耳の先などの尖った部分も、型紙通りに折り返して覆いましょう。 |
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(4)もう片面からも同じようにして貼り、型紙の表面を隙間なくすっかり覆います。 ★覆うのは、防水のためと、すべりをよくするためです。隙間があるとそこから水分が入って型紙が濡れ、ふやけて作業しにくくなりますので注意しましょう。 |
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4。その上から、抜け毛でくるみます。 |
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(1)抜け毛を薄いシート状にして、 3。の型紙にかぶせ、包むようにします。 |
(2)それを幾層か繰り返し、全体をくまなく、 できるだけ均一の厚さで覆います。 ★中の型紙が見えなくなればOKです。 このときは2日分の抜け毛の分量でできました。 ★応用編として、2色以上の抜け毛をお持ちの方は、部分で色を変えて型紙をくるめば(色の境目がくっきりとはしませんが)、三毛やぶちにできそうですね。 |
5。洗剤をかけて表面をこすります。 |
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(1)毛糸洗い用の洗剤を、洗濯のときよりやや濃い目に、ぬるま湯に溶かします。分量はカップ半分ほどで充分です。 |
(2)3。で、毛でくるんだ型紙をラップにのせます。 |
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(3)洗剤液をかけてラップではさみ、ラップの上からこすります。 ★強くこすると、毛が寄って隙間があくので注意しましょう。ラップの上から滑らせるように静かにこすります。 |
(4)全面をこすり、或る程度絡まり合ったら、ラップを外し指先で静かにこすってさらに毛同士を絡ませます。 |
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(5)耳の先の尖った部分はこすりづらいので、 親指と人差し指で撚り合わせるようにして絡ませます。 |
6。ゆすいで、水気をきります。 |
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(1)全体が絡まり合ってしっかりしたら、ぬるま湯の中で静かにゆすって、洗剤分をすすぎます。 |
(2)タオルではさみ、手のひらではさんで押して、ざっと水気を取ります。 |
7。アイロンをかけ、圧縮し、乾かします。 | |
(1)6。で水気をきったものを当て布ではさみ、 スチームアイロンをかけ、圧縮します。 ★タオルを当て布にすると毛が絡みつきます。 表面が平らな普通の木綿布が向きます。 (2)あらかた乾けばOKです。 |
8。型紙を外します。 |
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(1)型紙の下部2、3ミリのところを、片方の端は 切り落とさないようにして切ります。 ★この下の部分が尻尾になります。 尻尾を作らない場合は、切り落として構いません。 |
(2)切り開いた下のフェルトを、ちぎらないようにそっと外します。 |
(3)フェルトの中から、型紙を静かに引き出します。 ※頭部を大きくしてある型紙だと、 この段階で引き出しづらくなります。 |
(4)型紙を外すと、袋状になったフェルトができています。 |
9。尻尾を作ります。 |
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(1)切り込みを入れた下の細い部分にだけ洗剤液をつけ、 撚り合わせるように静かにこすります。この部分が尻尾になります。 |
(2)タオルでつまんで水気を取ります。 |
(3)その部分にアイロンを当てて圧縮し、乾かします。 |
<仕上げ段階> |
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10。表面のけばをカットし、形を整えます。 |
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(1)耳の先などの、絡まり合わずに飛び出している毛をカットします。 |
(2)その他も飛び出している毛をカットし、内側からそっと指で押したりしながら、表面の形を立体的に整えます。 |
11。首輪や顔を付けて仕上げます。 |
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(1)刺繍糸や毛糸を首の位置に結んで、首輪とします。 ★結ぶ位置で、顔の長さが微妙に変わりますので好みで決めましょう。 ★首が細くなるよう、少しきつめに結びます。 |
(2)爪楊枝や竹串の先で木工用ボンドをとって目の位置に付け、好みのビーズを貼って目とします。 |
これで、完成です。どうですー、難しくないでしょ? それから、製作上のご心配にもお答えしましょうね。 ◇うちのは短毛種なので作れるかしらん? →大丈夫、当家の黒猫「ち」も短毛です。 ◇当家の猫の色柄は、抜け毛を集めると色がきれいでなくて… →当家のも実は、下毛は厳密には黒ではなくチャコール・グレーで、そんなにきれいじゃないです。首輪にする刺繍糸や毛糸をきれいな色にしてあげれば、結構かわいくなると思いますよ。 ご紹介した型紙は、下部をまたテープで覆うと再利用できます。少しずつ短くなるものの、一度作ると何度か使えますので、材料の抜け毛さえあれば3、4匹はすぐに作れます。 さあ、興味のある方は、ぜひお試し下さいましね。 |
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